最適解を導く具体的な方法
どうもミトコンドリオンです。
一番いい答え 絶対に後悔しない最適解の見つけ方
太田龍樹(おおた りゅうき)
1972年生まれ。ディベート団体・バーニングマインド創設者。
論理競技であるディベート大会「ディベートマニア」で6連覇を達成し、その後、社会人のための実践的なディベートスキルの啓蒙と普及に努める。31年間の「知識・スキルの蓄積」と「実践経験」を基に、のべ1万人を指導。指導実績に裏付けされた指導法は、初心者でも「わかりやすく学べる」「実践できる」と好評を博している。
バーニングマインドは、官公庁、企業、大学など、様々な世界に身を置く人々が、社会人として現場で使える「論理的思考力」「コミュニケーションスキル」を身に付ける手助けをする組織。企業研修以外にも、一般ビジネスパーソン向けのトレーニングや講演会を主催している。
ベストセラー『すごい説得力』、『思いどおりに人を動かす超一流のすごい説明』など著書多数。
第3章
“より説得力のある最適解”が見つかる3つのテクニック
リザベーション(保留条件・例外)
クレイムに対する反駁(ばく)、例外のこと。反駁とは他人の意見に反対し、その比を論じ攻撃すること。他より受けた非難攻撃に対して、逆に論じ返すこと。反論ができるということは、情報に騙されない力を持つことにつながる。もし~でなければと考えることも方法の一つである。
クオリファイアー
そのクレイムの説得力を評価すること。
1段階:100%を示す「絶対に/絶対的な真実」certainty(サーティニティ)
2段階:60~80%程度の「確かに/十分な信頼性」probability(プロバビリティ)
3段階:30%程度の「多分/それらしい」plausibility(プローザビリティ)
4段階:10%以下の「きっと/可能性がある」possibility(オシビリティ)
5段階:「まったく可能性がない」never(ネバー)
バッキング
ワラントを強化する理由や資料のこと。
第4章
“具体と抽象を行き来する”スイング思考で頭がいい選択をする
ロジカルツリー、帰納と演繹を使用する。
ロジカルツリーを作成すると、上流は抽象的であり、下流は具体的なことになる。
下から上が帰納。上から下が演繹。
帰納法:(インダクション/induction)とは、個々の具体的事実から一般的な命題ないし法則を導き出す。
演繹法(ディダクション/deduction)とは、一定の前提から論理規則に基づいて必然的に結論を導き出すこと。
上記の事を意識して、話す場合は帰納法と演繹法を組み合わせることで、説得力が増す。
会議などで、何のテーマがスタートだったか、忘れてしまうことが多いため、一度戻すこともこのスイング思考の1つである。
いい選択、いい答えを出すにはあなたの答えに一貫性と基本スタンスがあることが必要である。それを支えるのは哲学をつくるということ。
哲学のシンプルな作り方
ステップ①具体的事象(データ)を徹底的に情報収集する。
ステップ②そのデータ(具体的事象)を“一言(抽象語)”で表現してみる。
ステップ③最後に、その一言が一つ一つの情報を包み込んでいるかを再チェックする。
これにより基本的スタンスを構築できる。