お葬式の後にもやることはたくさんある

どうもミトコンドリオンです。

 

マンガでわかる「実家のたたみ方」

 

宮島葉子(みやじま ようこ)

サスペンスや家族ものコミック、マンガでわかる実用書など様々なジャンルを多彩に描いている。

 

白沢ふかみ(しらさわ ふかみ)

学生時代にデビュー。さまざまな漫画家のアシスタントを経て「mimi」にて再デビュー。女性の心理をシニカルに描く作品で定評がある。

 

アドバイザー

仙田智一(宝性寺越谷別院・住職)

 

 

 

お寺を上手に活用しよう

葬儀だけでは終わらない

葬儀が終わってもまだまだやらなければならないことは多いです。

四十九日はどうすればよいか、位牌の準備は誰に頼めばよいか、納骨はどうしたら良いか、墓碑銘はどうしたら良いかなど悩みは尽きません。アフタフォローもしてくれる葬儀社もありますが、すべてお任せしていると葬儀社のペースでどんどん話が進んでしまいます。周囲の人やお寺に相談するのも一つの手です。

また、各自治体のホームページには「死亡後に必要な届け出や手続きの一覧」といったものもありますので、参考にするのも良いでしょう。

 

自分の最期も考えてみる

家族、特に両親の最期に自分が動かなければいけないと思い、いろいろと調べることは重要だということはわかっていただけたと思いますが、ふと、これは「自分のため」にもなると気づいた方はいるのではないでしょうか。自分が死亡したときに、残された家族、親戚、ご近所さんが慌てないように、自分の最期を考えて、準備するきっかけになったと思います。また、最期を考えることで人生を見つめなおす良い機会にもなります。

 

 

 

お墓には墓地管理費が必要になります。

跡継ぎがいないお墓の場合は墓じまいする必要があります。

そうする場合、その後の人はどこのお墓に入るのか。そのために永代供養墓があります。

 

お墓移転の手順

  1. 菩提寺に相談する。
  2. 墓じまいする

・墓石を処分し、更地にしてお返しする。

・骨壺を取り出す。

  1. 施主と菩提寺の押印のある書類を市役所に提出(会葬許可証)※墓地埋葬法に基づく手続き
  2. 移転先に会葬許可証を提出し、骨壺を納める。

 

通常の墓じまいの費用は50100万円くらいです。しかし、石材屋やお寺は檀家を1軒でも逃したくないため、ふっかけてくる場合もあります。過疎化する田舎ならなおさら逃したくないはずです。

 

お寺には離檀涼を支払う必要がある。相場は320万円。

しかし、これは法で定められた料金ではないので、高額請求された場合は支払う義務はない。※家庭裁判所などに相談するケースも多い。

 

寺院によるが永代供養墓込みで骨壺1つにあたり325万円

 

 

コロナウイルスと意識の変化

新型コロナの影響

葬儀や法事も大勢が集まる状況になります。そこで、現在ではzoomを利用したオンライン法事や、施主さんの立ち合いがなくても僧侶が法要を営む、代読という形式をとることもあります。

 

永代供養とは

永代供養とは、字義の通り寺院などが遺骨を管理し、定期的に供養していくというものです。遺骨は一定期間預かった後、大きめのところに合祀するのが一般的です(本書ではロッカーみたいなところでした)。お参りは自由にできますが、合祀後は遺骨の変換が不可能になるので、注意が必要です。初期費用があまりかからず、供養と日常の管理をお寺や霊園に任せているので、最近では永代供養を選択する人が増加しています。

永代供養を行っている霊園や納骨堂には運営会社とは別に、必ず事業主体になる宗教法人があります。どのように供養してくれるのか疑問がある場合は、運営会社ではなく、直接宗教法人に問い合わせましょう。この時、たらいまわしにされるようならそこはあまりおすすめできません。