正義感タイプ別の対処法

どうもミトコンドリオンです。

 

 

私は正しい

その正義感が怒りにつながる

 

安藤俊介(あんどう しゅんすけ)

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。アンガーマネジメントコンサルタント。怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の日本の第一人者。アンガーマネジメントの理論、技術をアメリカから導入し、教育現場から企業まで幅広く講演、企業研修、セミナー、コーチングなどを行っている。ナショナルアンガーマネジメント協会では15名しか選ばれていない最高ランクのトレーニングプロフェッショナルにアジア人としてただ一人選ばれている。主な著書に『アンガーマネジメント入門』、『あなたの周りの怒っている人図鑑』等がある。著作はアメリカ、中国、台湾、韓国、タイ、ベトナムでも翻訳され累計65万部を超える。

 

 

 

5章 正義感の強い人との付き合いから(症例別トリセツ)

あなたの正義感タイプチェックがあったのでやってみました。

私の正義感タイプ:孤独タイプ+独善タイプ(両方とも同じ合計店でした)

 

正義感タイプは行動力が高いor低い、情報感度が高いor低いの組み合わせで5タイプに分けることができます。

タイプ1 孤独タイプ

行動力:高い 情報感度:低い

孤独感の強い人は、常に自分を認めれくれる、受け入れてくれる人を探しています。その場で自分が受け入れてもらえないと孤独感を強めます。そして、孤独感を埋めるために自分の意見を聞いてくれる人、自分の行動が正しいと思える対象に対して、正義を振り回します。正義の名の下なら自分が正しいを実感できるからです。情報感度が低いため、周りの情報を集めることが苦手で、自分が世間から置いてかれた感覚を持ってしまうのです。具体的にはキレる高齢者が挙げられます。

このタイプの人は本来の自分を認めることができないため、責める傾向にあります。そしてより孤独に陥ってしまうのです。孤独にならないためにも自分を許す、受け入れることです。

周りにこのタイプの人がいる場合、余裕があれば意見を聞いてあげるようにしましょう。その人は悪意があって怒っているわけではありません。意見を聞いて欲しいのです。あなたは意見を聞いてあげるだけでその人の意見に従ったわけではないので、負けたわけでもありません。やさしく見守りましょう。

 

タイプ2 嫉妬タイプ

行動力:やや高い 情報感度:高い

嫉妬心の強い人は常に誰かと自分を比較しています。情報感度が高いため、自分が周りからどうみられているのか、誰がどう評価されているのかが気になるのです。また、自分にできないことをやっている人に憧れを持っているのですが、素直になれないため、攻撃の対象にしてしまいます。自分にできないことをやっている人に対して、自分が正しいからできないのであって、できる人は悪いことをしているからだと思い込んでしまうのです。

こうならないためにも他人と自分を比較するのはやめましょう。自分にとって何が大事なのかを再確認することが大事です。誰からも評価されなくても自分が大事なものを見つけることで他人と比較することがなくなり、嫉妬することも減っていくでしょう。

このタイプの人に絡まれた場合、その人は羨ましいから絡んでくるだけなので、さらっと流すくらいがちょうど良いです。難しい時もあるかもしれませんが、大人になりましょう。

 

タイプ3 独善タイプ

行動力:やや低い 情報感度:やや低い

このタイプは世間がどう考えているかではなく、自分がどう考えているかを重視しています。よって、自分が正しいと思い込んでいるため、自分の価値観と違う人に対して攻撃的になります。また、行動力も情報感度も低いので、攻撃する対象を見つけることも積極的にしないので、害は少ないかもしれません。

人の話を聞かなくなるとこのタイプにまっしぐらになってしまいます。自分が良かれと思ってやったことが相手にとっては迷惑ということも起こります。柔軟さ、融通さを欠落させないためにも日頃から周りの意見を聞いて、自分の価値観と異なる人もいるということを再認識しましょう。

このタイプは自分を信じており、良かれと思って意見を押し付けてきます。悪気はなく、むしろ親切心で教えてくれているので、そういう価値観もあるんだとお礼をいうくらいこちらはおおらかでいましょう。

 

タイプ4 集団心理タイプ

行動力:低い 情報感度:やや高い

情報感度が高いので、世論の動きに敏感です。そのため、世論の動きに合わせて行動します。自分からは行動しないのですが、世の中が叩いても大丈夫といった雰囲気になったら勝ち馬に乗ったの如く躊躇なく正義感を振りかざして叩きにきます。確固たる信念があるわけではないので、周囲に流されやすい面もあるのが特徴です。情報感度が高い分、分が悪くなってきたらさっさと逃げるといった自分から降りる、譲れるといった点は強みかもしれません。

こうならないためにも自分が関わること、関わらないことをはっきりさせておくことです。周囲が関わっているからといて、あなたも関わった方が良いわけではありません。自分の大事な労力、時間が無駄になってしまいます。同調圧力を受けてもそれが正しいというわけではないので、自分の考えをもって行動しましょう。

このタイプが強い信念があって正義感を押し付けてくるわけではないので、時間がたって周りが引けば、その人も引いていきます。また、大勢でないと行動しないため、こちらもある程度の人数を集めて対抗するのが良いでしょう。

 

タイプ5 劣等感タイプ

行動力:中程度 情報感度:中程度

自分が関心のあることについては情報通ですが、自分に関係しないと思っていることについては興味がほとんどありません。また、劣等感を埋めるための行動力は高いですが、興味がないと全然行動しません。関心事は劣等感を埋めることに集中しています。自信がないため、何かを持ったり、したりする事で優越感を持とうとします。人間関係、行動範囲は狭く、小さな世界で生きているので、社会の大きな事柄に関心がありません。よって、自分の目の届く範囲でいかに自分が正義であるかを主張します。

嫉妬タイプと似ていますが、人生は勝ち負けだけで決まるものではありません。自分は劣っていると思っていても、相手はそんなことには大事に思っているない場合もあります。

このタイプの人は上から目線で正しいことを主張してきます。劣等感を感じているため、少しでも優位に、上にいると思えないと自分を保てないのです。こちらも同じように上に立とうとすれば、さらにその上を行こうとしてきます。よって、こちらが寛容になり、受け入れるようにしましょう。すると、相手は上にはいけませんので、攻撃の矛先を失ってしまいます。