思考を変える具体的な方法

どうもミトコンドリオンです。

 

IDEA HACKS! アイデアハック!

今日スグ役立つ仕事のコツと習慣

 

原尻 淳一 (はらじり じゅんいち)

1972年、埼玉県生まれ。龍谷大学大学院経済学研究科修士課程修了。大手広告代理店勤務で入社から一貫して飲料や食品のブランド戦略立案を行う。現在、エイベックス・エンタテインメント株式会社BRM室マーケティングルーム室長。アーティストのブランド戦略サポートおよびマーケティングリサーチやプランニングを行っている。ISIS編集学校師範代。

 

小山 龍介 (こやま りゅうすけ)

1975年、福岡県生まれ。京都大学文学部哲学科美学美術史卒業。大手広告代理店勤務を経て、サンダーバード経営大学院でMBAを取得。現在、松竹株式会社プロデューサーとして、歌舞伎に関するインターネットビジネスなど、新規事業立ち上げを行っている。ISIS編集学校師範代・代匠。

 

 

CHAPTER5

思考ハック 出会いと別れ

 

・アイデアを裏返す陰陽ハック

2項対立というツールを用いて、常にもの後をの裏を考えてみましょう。

女性向けと男性向け、子供と大人、東と西など

逆を考えることで物事が浮かび上がってくる。明確になってくる。新しい視点が生まれてくることでしょう。

 

・ボイストーンを変えてみる

声は人の内面と呼応しやすいです。気分が良かったりすると早口になったり、機嫌が悪いと、声が低くなったりします。

これをビジネスに応用すると、プレゼンの成否を分けるのは内容ではなく、ボイストーンに影響されるということです。

声のトーンでその人の「人となり」「内面」「本質」が見えてくるので、声のトーンで印象はがらりと変わります。それを利用して、印象に残したり、相手をのせたりすると良いでしょう。

 

・ポジショニングマップでイメージ思考

  • 言葉で表現しにくいクリエイティブなアイデアの位置づけを表現したいとき
  • ターゲットとなる市場をよりイメージ豊かに捉えたいとき
  • 出てきたアイデアを整理して、出てきていない領域を確認したいとき

うまく使いこなすには軸の選び方が重要になってきます。またここでも2項対立をうまく探し出すことと、なるべく意外な組み合わせの軸にすることです。

 

・マンダラートを一工夫

マンダラートもイメージ思考にはぴったりです。

まず、3×3の9マスの表を作ります。真ん中にテーマとなる事柄を埋め、そのテーマに関連するものを、周りのマスに埋めていきます。そうすると、最初に置いたテーマから派生して、いろいろなアイデアが生まれます。

ただし、やみくもに埋めるのではなく、軸を意識して埋めていくことが重要となります。

 

・話すときに「結論を先に言わない」

普通のセオリーとは逆です。

しかし、順を追っていく方が説得力が増すのです。

新しいアイデアは既存の考え方とは異なるため、反論されやすいです。なので、結論から始めると反論の集中砲火を浴びることになります。

よって、前提条件を確認しながら進めて、結論を話すことで反論を少しずつ減らしていくのです。前提条件を確認する場合はクローズド・クエスチョンを使用します。イエス、ノーしか回答がないので、これを使用して、他の可能性を排除して、詰めていきます。

 

・出会いと別れ

イデアは既存の情報の新しい組み合わせです。

よって、新しいアイデアが出たら、既存のアイデアには別れを告げます。

別れに似た概念にデタッチメントという考え方があります。これは、自分の出したアイデアに対して、ちょっと引いた、客観的な距離をとって接するということです。自分のアイデア固執するのではなく、客観的に評価してみることの大事さを言っています。

 

CHAPTER6

発想ハック 方法と視点

 

・リスペクトできる人の方法を盗む

方法を盗むというハックに近い概念としてミーム(MEME)があります。

ミームギリシア語の「模倣する(mimeme)」に英語の「記憶する(memory)」を引っ付けた造語です。

 

・分母を入れ替えて自分の価値を高める

・新しい分母をつくる

ある分野にだけ留まるのではなく、異なる分野にも進むこと(分母を入れ替えること)で、自分の新しい価値を見出しましょう。

 

・視点を入れ替える

  • 主客を入れ替える 相手の立場に立って考えると、いつもと違う言動が起きやすくなります。
  • たとえる 自分が説明したい特徴や構造を違うものに置き換えると、わかりやすく示すことができます
  • 関係づける 対象との関係をイメージするとアイデアが出やすくなります

 

 

CHAPTER7

意思決定ハック プライオリティとセレンディピティ

 

・迷ったら、とにかく他人に話せ

他人に話すことで、自分では気づかない視点を持ち込むことができます。

ひとりで悩んでいても一歩も進まないから、まずは誰かに話してみる。それでいろいろな意見や視点を持ち込みながら、自分としては何がベストか検討しましょう。

 

・上司を動かすとやる気がでる

上司は利用するものだ。(本書より)

  • 上司とは経験を持った知的データベース
  • 上司とは意思決定時のヒントボックス 意思決定が必要な時には、業務の目的や自分の意志をしっかり伝えたうえで、上司の意見を求めましょう。そこに意思決定の要素が必ず含まれているはずです。しかも、上司を巻き込むことで議論したという保証にもなります。
  • 上司とは自分を磨くためのジョブ・トレーニングツール

 

・あなたの仕事は8割がムダ

ここでもパレートの法則が出てきます。

よって、パレートの法則の比率を世の中の平均比率と仮定して、自分の仕事を見直し、それ以上の業務パフォーマンスができるように意識を高めていきましょう。

 

・会議四法 会議で最低限守るべきこと

会議は意思決定をする場でもあります。しかし、そこではダラダラと時間を使用してしまうのも事実です。そこで

  • ゴール(決定事項)を設定する

ブレーン・ストーミング以外、何を決めるのか具体的なゴールがない場合は、会議はいらない

  • ルール(法則)を設定する

偉い人が来てもビビらないで発言する、立って話をする、時間制限を設ける等

  • ロール(役割)を設定する

司会進行、後輩の発言を促す役割、場の雰囲気を和ませる役割、故意に批判的な発言をする役割等

  • ツール(道具)を用いる

場の雰囲気を和ませたいならお菓子があると良いかもしれないし、会議室ではなくて屋上でやる等場所を変えたり、ワークショップ形式でやるならホワイトボードやポスト・イットが必要

 

アジェンダと議事録はセットで使う

議事録は3点明記できればOKです。

  • 会議における「結論」がしっかりと明記できている。
  • 結論に導かれるまでの主な議論の要点が明記されている。
  • 会議における「課題・宿題」が明記できている。

会議というのは基本的には「何かを決定するための話し合い」です。