断り上手を目指せ
どうもミトコンドリオンです。
私を振り回してくるあの人から自分を守る本
Joe
モラハラ対策カウンセラー
1976年生まれ。典型的なモラルハラスメントの関係になる両親のもとに生まれ、幼少期を過ごす。その経験を通して、モラルハラスメントをする人、される人の心理を知り、その後徐々に、周囲の同様の環境にある人たちに、モラハラ対処のアドバイスをするようになる。現在は、世の中の離婚できない事情のあるモラハラ被害者を対象に、モラルハラスメントの被害を受けないためのメソッドを伝えるため、『離婚しないモラハラ対策カウンセラー』として、個人カウンセリングや各地での講演等の活動をしている。著書『離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本』
Method2
嫌われない、憎まれない「断り上手」になる
- 「断る」とは「通達」である
断る時、その理由を説明しようとしがちです。しかし、話が長くなればなるほど、相手もそれに対抗する言い訳をしてきます。そうなると結局どちらか口達者な方が勝つことになります。よって、断る時はただ伝えるだけにしてください。ただ、断ると気まずくなるのは明らかです。そのまま放置するわけにもいきませんので、気まずさの払拭方法もあります。
- 分かってもらおうとしない、ただ「諦めて」もらう
断る時に理由を説明するということは相手に分かってもらおうとしています。しかし、相手もそれに対して言い訳をして分かってもらおうとしてくるので、話は収まりません。そんな時は「あなたの頼みを断る私の方がどうかしている」ということで諦めてもらいましょう。相手のことが正しいと言ってから、それを断る私っておかしくない?と言って、断るのです。そうすると、相手は肯定されているので、その先どうしてよいか分かりません。結果、諦めるしかなくなるのです。
- 「切り捨てる覚悟」をして手放す
断れば相手は離れていきます。それを覚悟で断るのです。強い意志が必要となります。
あなたの期待に応えられなくて、ごめんね。ではなく、あなたの期待に応えるつもりがなくて、ごめんね。というマインドです。
- 言葉は「短く、言い切る」「さわやかに、はっきり言う」が基本
先ほどのゆっくり話すときのギャップにも出てきましたが、断る時はこれが基本です。長く話すほどに勢いは削がれ、感情が見えやすくなります。相手はそこを突いて、振り回そうとしてきます。
- 無理じゃなくても「無理」と言おう
頼まれごとをされた際、自分の容量ギリギリまで来てから断る。そんなことはしなくて良いです。もう少し手前で無理と言って断りましょう。限界ギリギリになってから断るとなると、かなり強く圧力をかけなければいけませんし、エネルギーを使います。後になればなるほど、相手もいきなり反発されたと思い、より強く押し付けてくるかもしれません。
また、無理だと断ったら、それを断り切ってください。相手に押されて引き受けると、相手は押せばいうこと聞いてくれる人と思い、今後も振り回してくるでしょう。そんなことにならないように断り始めたら、断り切ることを基本スタンスにしてください。
断り方の戦術
- 断り方をシミュレーションする
- 一瞬、考えたふりをする:はっきり断ることは重要だが、すぐに断ると印象が良くありません。よって、一瞬考えたふりをしてから、スパッと言い切って断ってください。
- 相手を肯定しまくる:相手が正しいと言って、それにも関わらず断る。そうすると相手も肯定されているから反論しようがなくなります。
- 誰かのせいにする:嘘でも可。親とかなら相手も詮索できないため、親のせいにしてしまうのが手っ取り早いです。
- 「第三者」に対して怒って見せる:誰かのせいにするに似ています。親がどうしてもとかにするとか、共通の敵をつくると相手も反論しようがありません。
- 生理的な反応を見せて、相手を黙らせる:怖い、無理といった感情を激しめに見せて相手の反論の隙を与えずに断り切る方法です。独り言のように「無理無理無理無理…」とか言うと、相手も頼みにくくなるものです。
- 納得はしながら、説得はされない:コツは変人ポジションを買って出ることです。相手のいうことは正しいと言って、それでも断る私って変でしょ。ってな感じで。
- 一撃で断る最強ワード:あっけらかんと「うわ~いやだ~」「やだやだやだやだ」などで相手の意表をついて、諦めされるのです。そのあとに妥協案を出すのも良いでしょう。
- 「大きな声」だけでも効果的:何の変哲もない断りの言葉をあえて大きめの声で言ってください。大きな声には威圧感が出ます。
- 断る勇気がない時はとりあえず黙る:イエスと言わなければ受け入れたことになりません。そこに少し考えている表情「思案顔」をすると効果的です。
- 「できること」だけ引き受ける:それでも断りにくい場合はこちらから妥協案を提示しましょう。これで100%振り回されている状況を打開できます。また、主導権をとることもできます。
- 何事もなかったかのように話しかける:断った後、気まずくなります。また相手も不機嫌そうにしてくることもあります。しかし、そんなことお構いなく普段の会話をしてください。こちらに落ち度はないのですし、相手が不機嫌になってこちらが反応すると結局相手に振り回される状況になってしまいます。
- 「キョトン顔」を見せないように、受け答えは早く:引き受けた時はキョトン顔はNGです。受け入れた以上、しっかり仕事をする必要があります。時によっては指示があいまいな場合もあるでしょう。そんなときのために、後から質問が内容に、素早く反応して確認しましょう。例えば、相手の言ったことをリピートするのも良いです。これで醸し出されるのは「仕事ができる人、信頼に足る人」のオーラです。
また、万が一やらかした場合も、キョトン顔はNGです。キョトン顔は相手をイラつかせます。そのような場合でも受け答えは素早くです。「はい。しました。そうしない方が良かったですか?」「はい、やっていません。そうした方がいいですか?」とボールを相手に投げておくのです。そうすることで、あなたは頭を使わずに、相手が頭を使うことになります。そもそも相手自身が頭を使っていなかったんだという現実に向き合わざるを得なくなります。あなたは非難されながらも、相手のコントールは受けていません。
振り回されない自分づくり
どうもミトコンドリオンです。
私を振り回してくるあの人から自分を守る本
Joe
モラハラ対策カウンセラー
1976年生まれ。典型的なモラルハラスメントの関係になる両親のもとに生まれ、幼少期を過ごす。その経験を通して、モラルハラスメントをする人、される人の心理を知り、その後徐々に、周囲の同様の環境にある人たちに、モラハラ対処のアドバイスをするようになる。現在は、世の中の離婚できない事情のあるモラハラ被害者を対象に、モラルハラスメントの被害を受けないためのメソッドを伝えるため、『離婚しないモラハラ対策カウンセラー』として、個人カウンセリングや各地での講演等の活動をしている。著書『離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本』
頼まれたら断れない。
気が付いたら相手のペースに巻き込まれている
なんだか都合よく使われているような気がして、いつもモヤモヤする
Method1
誰にも付け入らせないベースをつくる
目的は相手より一段上にいる意識と行動になることです。
相手より一段上にいる意識を持つということは、相手から見えない影の部分をつくるということです。これにより、威圧感を出すことができます。
また、相手より一段上にいる意識をもって影の部分を演出した状態で、優しさを差し出すと、相手はあなたを尊重するようになることにもつながります。
- 「ニコニコ」ではなく「ニヤニヤ」する
「ニコニコ」はいいことに思えるかもしれませんが、付け入る隙を相手に与える表情とも言えます。なぜなら敵意はなく、受け入れてくださいという印象を与えるからです。
よって、「ニヤニヤ」をお勧めします。
しかし、あからさまにニヤニヤしていると印象はよくありませんし、嫌だと感じる方もいるでしょう。そんな時はニヤニヤしていると意識してみてください。
すると、それほど「ニヤニヤ」しているのではなく、あなたがまとう雰囲気自体が「強者の微笑み」に変わります。
- 動きは「大きくゆったり」と
おそらく人に振り回されている人は大きくゆったり動いていられる暇がないほど、出来事が起こっていることでしょう。そこをあえて抗うことで、相手との主従関係を無効にできるのです。
大きくゆったり動くことには意味があります。
・自分の動きと相手の動きを連動させない。相手から声をかけられてビクッとすぐに反応してしまうとその時点で振り回されていることになります。そこで大きくゆったり動いて、相手のペースに合わせないのです。
・威圧感をまとうことができ、相手に振り回しづらいと印象付ける。動かしづらいと思われることが重要です。
・頭の余裕を確保できること。すぐに反応しなければならないと思うと、余裕がなくなってしまいます。落ち着いて考える余裕を持つように努めましょう。
- 地声でゆっくり話す
地声でゆっくり話すと、説得力が増します。また、場当たり的な言葉を発しているのではなく、しっかり考えて話している印象にもなります。つまり腹を割って、本音を話しているように見えるのです。
ただし、すべてをゆっくり話すことが良いわけではありません。時には短く、さわやかに言い切ることも織り交ぜましょう。例えば、相手の勝手な押し付けを断ち切りたい時や自己主張する時、話を早く切り上げたい時などは短く、さわやかに言い切ることで、相手より優位に立つことができます。そのギャップがあることで、相手からもコントロールされにくいと認知されることでしょう。
- 沈黙が平気なキャラに見せる
沈黙が耐えられなくて、焦る時ってないでしょうか。そんな時はすでにあなたは振り回されやすい特徴を持っています。なぜ沈黙が耐えられないのかというと、相手も沈黙が気まずいのは無いかと考えているからではないでしょうか。そんな対応をしていると相手からも沈黙は気まずい雰囲気なのだと思われ、居心地の悪さにつながります。
よって、沈黙があっても平気なように見せてください。私はあなたと沈黙になっても全然気まずくないし、居心地悪くないですとアピールしましょう。(ただ沈黙なので、特に声も出しませんが…)
そうすることで相手も沈黙が気まずい雰囲気だとは思わず、平気な人なんだと思ってくれます。
頑張って沈黙を何とかしなくちゃと思わなくてもいいのです。その空間には相手もいます。こっちが責任を負う必要はないのです。「私は沈黙が平気=私も話したい時に話すし、あなたも話したければ話せばいいよ」みたいな雰囲気をつくり、相手よりも一段上にいるという意識を持ちましょう。
- 無闇に自分の情報をさらさない
振り回されやすい人は心と行動が読まれやすいが原因です。よって、あまり自分の情報はさらさない方が良いでしょう。情報が少ないことで相手もあなたの行動を推測することができなくなり、結果的に振り回しづらくなります。
人との距離感 人それぞれ
どうもミトコンドリオンです。
私を振り回してくるあの人から自分を守る本
Joe
モラハラ対策カウンセラー
1976年生まれ。典型的なモラルハラスメントの関係になる両親のもとに生まれ、幼少期を過ごす。その経験を通して、モラルハラスメントをする人、される人の心理を知り、その後徐々に、周囲の同様の環境にある人たちに、モラハラ対処のアドバイスをするようになる。現在は、世の中の離婚できない事情のあるモラハラ被害者を対象に、モラルハラスメントの被害を受けないためのメソッドを伝えるため、『離婚しないモラハラ対策カウンセラー』として、個人カウンセリングや各地での講演等の活動をしている。著書『離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本』
頼まれたら断れない。
気が付いたら相手のペースに巻き込まれている
なんだか都合よく使われているような気がして、いつもモヤモヤする
そんなあなたがなぜいつも人に振り回されてしまうのか。
そういった人たちには共通点があります。
それは「いつも自分の心を開け放ちすぎていること」です。
自分の心をいつも開け放っているため、あなたの心がいつも無防備となり、周りのどんな人とも繋がりたい放題になってしまいます。なので、他者から脅されたり、いつも勝手にコントロールされてしまっているのです。
実を言うと、あなたの心の中は誰にも見られていません。
ただ、周りの人はあなたの言動から心を推測したのです。もし、あなたが相手から心の中を見透かされたと思ったなら、それは単に、あなたが心のままに動いているからです。結果、まるで心の中を見透かされたように錯覚し、そわそわしてしまうのです。
だったら、どうしたら良いか。
心のままに動かなければ良いのです。つまり、自分の心と違う動きをすればいいのです。
心の「ままに」動くのではなく、心の「ために」動くこともできます。
人は他人の心の中を見透かすことはできません。あくまで、言動からその人の心を推測するのです。よって、心と違う動きができれば、相手は推測することができず、結果、振り回すことができなくなるのです。
もちろん、すべての人に対して、このように行動しろというわけではありません。
あなたが心を開きたい人には好きなだけ、心のままに行動して、親密になれば良いのです。
世の中のすべての人が、あなたに対して、決して好意的ではありません。
中には都合よくあなたを振り回そうとする人もいるでしょう。そう言った人に対して、自分をコントロールし、振り回されないように、自分を守る必要があります。
Prologue
良好な人間関係は距離感が保たれている
人間関係は近いほどいいという勘違い
夫婦ならこれくらいの距離感、親友ならこれくらいの距離感など、決まった距離感はありません。夫婦でも四六時中一緒にいた方がいい夫婦もいるし、1人の時間を大事にする夫婦もいます。
つまり、心地よい距離感は人それぞれ。しかし、振り回されやすい人は例外なく、過剰に相手に近づこうとしています。近づけば近づくほど内面が見えやすくなるので、これも心を読まれてしまう一因となってしまいます。
つまり、人間関係はそれぞれの距離感があるということです。
その距離感はどうはかるのか。それは愛されたい相手なのか、嫌われたら困る相手なのか。
好き・嫌いの二択ではなく、普通の感情にするといったことも重要です。
距離感が分かったら、それを調整していきます。その調整には優しさと威圧感を用います。
優しさは相手と関わりに行くためのものです。
威圧感は相手のコントロールから外れるためのものです。
良好な人間関係(距離感)を保つにはこの二つを交互に、あるいは混ぜながら差し出して築いていきます。
威圧感というと少し物騒に思うかもしれませんが、あくまで威圧「感」です。
直接的な言葉や行動ではなく、「威圧している雰囲気をまとう」ということです。
それとない言葉や、さりげない態度や振る舞いで、相手に「この人を振り回すことはできないんだ」と感じさせることです。これが防御のための威圧感の最大の目的であり、効能です。
論理だけではなく、感情も伝える
一番いい答え 絶対に後悔しない最適解の見つけ方
太田龍樹(おおた りゅうき)
1972年生まれ。ディベート団体・バーニングマインド創設者。
論理競技であるディベート大会「ディベートマニア」で6連覇を達成し、その後、社会人のための実践的なディベートスキルの啓蒙と普及に努める。31年間の「知識・スキルの蓄積」と「実践経験」を基に、のべ1万人を指導。指導実績に裏付けされた指導法は、初心者でも「わかりやすく学べる」「実践できる」と好評を博している。
バーニングマインドは、官公庁、企業、大学など、様々な世界に身を置く人々が、社会人として現場で使える「論理的思考力」「コミュニケーションスキル」を身に付ける手助けをする組織。企業研修以外にも、一般ビジネスパーソン向けのトレーニングや講演会を主催している。
ベストセラー『すごい説得力』、『思いどおりに人を動かす超一流のすごい説明』など著書多数。
本書には最適解を導く方法が書かれていますが、それだけではダメだとも書いています。最適解を導いても、それを相手に伝えることができなければどうしようもありません。よって、本書のコラムには相手への伝え方が紹介されています。
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論理に感情を乗せる伝え方① 声
相手に伝えたいことを理解してもらうためには、そのことに集中して、自信をもって話せば良いのです。
自信を持つにはどうしたら良いか。一度相手に話すようにリハーサルすると良い。これをすることで実際の現場でも慌てずに、自信があるように見えます。
具体的な方法として、語尾をはっきり言い切ることで自信があるように見える。語尾が小さかったり、口ごもってしまうと、間違いなく、相手には自信がない人と受け取られてしまいます。
論理に感情を乗せる伝え方② 発声
声の質や発声の仕方を「準言語」と呼びます。声量や話すスピード・テンポ、声のメリハリ・高低・抑揚、言い淀み・口癖も言葉そのものということです。
声が小さいと自信がなさそうに見えてしまうため、声を大きく出すコツがあります。それは臍下丹田を意識するということです。この臍下丹田に力を入れると勇気と健康が得られると言われています。ここを意識することで自然と腹式呼吸になるため、声量が大きくなることになるからです。
喉や胸からではなく、腹から声が出るため、軸ができたように安定した声になるため、言葉に重みが出たり、勢いが生まれるきっかけともなります。
論理に感情を乗せる伝え方③ 目線
伏し目がちだったり、下を向いていたりすると自信がないように見えます。目は口ほどにものを言うと言われるため、重要にしたいポイントである。目線を合わせるのが苦手という人にはコツをお教えします。
- 自分の鼻筋を意識し、相手の顔にしっかりと向き合わせる。:これにより、体の向きが相手に向くため、相手に真剣さを伝えることができる。正面から向き合おうとしない相手には不誠実であると感じてしまう。
- 相手のどちらかの目の一点を、自分の両目で見つめる。:両目を見ようとすると目がきょろきょろしてしまい、挙動不審に映る。よって、相手の片方の目を見つめることで視線が動くことを抑えている。
話し手の聞き手に対する注視率が高いほど、聞き手は話し手に対して、より博識な人、経験豊富な人、誠実な人、親切な人であるという判定を下しやすい傾向にあります。
論理に感情を乗せる伝え方④ アイコネクトトレーニング
ステップ①60秒目をそらさない
ステップ②鏡を使う。:自分を客観的にみる必要がある。表情の確認にも使用する。これでリハーサルができる。
ステップ③場数を踏む。失敗は当たり前。そうやって経験を積むことが前提となる。
論理に感情を乗せる伝え方⑤ 手の動き
自信がないように見える人には圧倒的にジェスチャーが足りません。手の動きで相手への伝わり方は大きく変わってきます。手を大きく広げて数値を言う場合はその数値が大きいという印象を与えます。しかし、気を付けることは左右対称シンメトリーにした方が良いです。左右のつり合いが取れていると相手に安心感を与えることができます。アンシンメトリーだとぎこちなく見えてしまいます。また、手のジェスチャーをすることで熱血的な印象を与えることもできます。
論理に感情を乗せる伝え方⑥ 3つのポイントを押さえる
鏡の前でのトレーニング方法
- 話している内容をそのまま手で表現する
- 不用意な手の動きをしない
- ハンドアップダウン
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以上が紹介されていました。
論理的思考ばかりに気を取られていると、相手に伝えるということがおろそかになりがちです。最終的には自分の意見を伝えることが重要なので、上記のような感情を乗せる方法は学ばなくてはいけません。
最適解を導く具体的な方法②
どうもミトコンドリオンです。
一番いい答え 絶対に後悔しない最適解の見つけ方
太田龍樹(おおた りゅうき)
1972年生まれ。ディベート団体・バーニングマインド創設者。
論理競技であるディベート大会「ディベートマニア」で6連覇を達成し、その後、社会人のための実践的なディベートスキルの啓蒙と普及に努める。31年間の「知識・スキルの蓄積」と「実践経験」を基に、のべ1万人を指導。指導実績に裏付けされた指導法は、初心者でも「わかりやすく学べる」「実践できる」と好評を博している。
バーニングマインドは、官公庁、企業、大学など、様々な世界に身を置く人々が、社会人として現場で使える「論理的思考力」「コミュニケーションスキル」を身に付ける手助けをする組織。企業研修以外にも、一般ビジネスパーソン向けのトレーニングや講演会を主催している。
ベストセラー『すごい説得力』、『思いどおりに人を動かす超一流のすごい説明』など著書多数。
第5章
情報に騙されない。「最上級の決断」を追及する質問法
クレイムに対する質問法
分かりにくかったら、「具体的には?」と聞いてみる。逆に具体的すぎるときは「一言でいえば?」と聞いてみる。これは具体と抽象のスイング思考。
データに対する質問法
データの信ぴょう性を問う。
ワラントに対する質問法
ワラントが隠れている場合は、「そのワラント(論拠)は?」と聞いてみる。
リザベーションに対する質問法
本当に保留案件、例外なのか、そのメカニズムを聞いて確認する。
クオリファイアーに対する質問法
そのクレイムはどの程度のデータからなのか、どのくらいの説得力があるのか聞いてみる。
バッキングに対する質問法
その資料からどうして、そのワラントが言えるのか聞いてみる。
また、質問には「完全に」または「部分的に」かで分けてみる。
詭弁を見破るために種類を知っておく
・性急な一般化
・因果関係の誤り
・無知に基づくクレイム
・人格(経験)攻撃
・人気者にあやかるクレイム
・憎悪、感情への訴え
・自分都合
・しっぺ返し(責任転嫁の切り返し)
・詐欺師の言葉(二枚舌)
・論点の回避
・証拠不十分の虚偽
・偽りの二重背反
第6章
相手を説得するために、どうしても必要なこと
せっかく自分の最適解を導き出してもそれを相手に伝え、納得してもらわなければならない。そのためにいろいろとテクニックはあるが、それだけでは不十分である。
説得するための3つの要素
・ロゴス(logos 言論・論理)理屈による説得
・パトス(pathos 感情)聞き手の感情への訴えかけによる説得
・エートス(ethos 人柄・人間的魅力)話し手の人柄による説得
説得力、交渉力は5つの力に分解できる
- 自分の言いたいことを正しく伝える力
- 相手が言いたい事を正しく聞く力
- 人に評価される情熱力
- 相手に信頼される人間的魅力
- 仕事で成果を上げる力(チーム力、会議力といった他社と協同する力)
人間にはいろいろなタイプがある。説得するには相手の立場に立って考え、それに合わせえ自分の意見を伝えることが重要である。
- 善悪に関する判断を見ることで、相手の志を把握できる。
- 言葉でやり込めて相手の態度の変化を観察することで、相手の気質を把握することができる。
- 相手に意見を求めることで、どの程度の知識を持っているかを把握できる。
- 相手が困難な状況にいることで、その人の勇気の度合いが把握できる。
- お酒の飲み方で、相手の本性を知ることができる。
- 商売などで利益の取り方を見ると、相手の清廉潔白の加減を知ることができる。
- 仕事を見ることで、その人への信頼度が分かる。
この本ではいろいろとテクニックを紹介しているが、著者はここから読者に守破離で羽ばたいてほしいと望んでいる。
守:師に教えられたことを正しく守りつつ修行し、それをしっかり身に付けること
破:師に教えられ、しっかり身についたことを自らの特性に合うように修行し、自らの境地を見つけること
離:それらの段階を通過し、何ものにもとらわれない境地
伝える、説得するにはその人の魅力が必要である。上記の等に鍛錬することで人それぞれの型ができる。それがオーラのようになり、これには数年、数十年単位で徐々に現れてくる。例えば、あの人が言うなら間違いない、やってみようと思わせることができる等。
人間的魅力とは
- 知性がある
- 性格が明るい・ユーモアがある・人づきあいが良い
- 力強い・真剣さ
- 誠実さ・素直さ
- 謙虚さ
- 色気がある
- 人生における経験値が高い
最適解を導く具体的な方法
どうもミトコンドリオンです。
一番いい答え 絶対に後悔しない最適解の見つけ方
太田龍樹(おおた りゅうき)
1972年生まれ。ディベート団体・バーニングマインド創設者。
論理競技であるディベート大会「ディベートマニア」で6連覇を達成し、その後、社会人のための実践的なディベートスキルの啓蒙と普及に努める。31年間の「知識・スキルの蓄積」と「実践経験」を基に、のべ1万人を指導。指導実績に裏付けされた指導法は、初心者でも「わかりやすく学べる」「実践できる」と好評を博している。
バーニングマインドは、官公庁、企業、大学など、様々な世界に身を置く人々が、社会人として現場で使える「論理的思考力」「コミュニケーションスキル」を身に付ける手助けをする組織。企業研修以外にも、一般ビジネスパーソン向けのトレーニングや講演会を主催している。
ベストセラー『すごい説得力』、『思いどおりに人を動かす超一流のすごい説明』など著書多数。
第3章
“より説得力のある最適解”が見つかる3つのテクニック
リザベーション(保留条件・例外)
クレイムに対する反駁(ばく)、例外のこと。反駁とは他人の意見に反対し、その比を論じ攻撃すること。他より受けた非難攻撃に対して、逆に論じ返すこと。反論ができるということは、情報に騙されない力を持つことにつながる。もし~でなければと考えることも方法の一つである。
クオリファイアー
そのクレイムの説得力を評価すること。
1段階:100%を示す「絶対に/絶対的な真実」certainty(サーティニティ)
2段階:60~80%程度の「確かに/十分な信頼性」probability(プロバビリティ)
3段階:30%程度の「多分/それらしい」plausibility(プローザビリティ)
4段階:10%以下の「きっと/可能性がある」possibility(オシビリティ)
5段階:「まったく可能性がない」never(ネバー)
バッキング
ワラントを強化する理由や資料のこと。
第4章
“具体と抽象を行き来する”スイング思考で頭がいい選択をする
ロジカルツリー、帰納と演繹を使用する。
ロジカルツリーを作成すると、上流は抽象的であり、下流は具体的なことになる。
下から上が帰納。上から下が演繹。
帰納法:(インダクション/induction)とは、個々の具体的事実から一般的な命題ないし法則を導き出す。
演繹法(ディダクション/deduction)とは、一定の前提から論理規則に基づいて必然的に結論を導き出すこと。
上記の事を意識して、話す場合は帰納法と演繹法を組み合わせることで、説得力が増す。
会議などで、何のテーマがスタートだったか、忘れてしまうことが多いため、一度戻すこともこのスイング思考の1つである。
いい選択、いい答えを出すにはあなたの答えに一貫性と基本スタンスがあることが必要である。それを支えるのは哲学をつくるということ。
哲学のシンプルな作り方
ステップ①具体的事象(データ)を徹底的に情報収集する。
ステップ②そのデータ(具体的事象)を“一言(抽象語)”で表現してみる。
ステップ③最後に、その一言が一つ一つの情報を包み込んでいるかを再チェックする。
これにより基本的スタンスを構築できる。
「正解」ではなく「最適解」を見つけ出す
どうもミトコンドリオンです。
一番いい答え 絶対に後悔しない最適解の見つけ方
太田龍樹(おおた りゅうき)
1972年生まれ。ディベート団体・バーニングマインド創設者。
論理競技であるディベート大会「ディベートマニア」で6連覇を達成し、その後、社会人のための実践的なディベートスキルの啓蒙と普及に努める。31年間の「知識・スキルの蓄積」と「実践経験」を基に、のべ1万人を指導。指導実績に裏付けされた指導法は、初心者でも「わかりやすく学べる」「実践できる」と好評を博している。
バーニングマインドは、官公庁、企業、大学など、様々な世界に身を置く人々が、社会人として現場で使える「論理的思考力」「コミュニケーションスキル」を身に付ける手助けをする組織。企業研修以外にも、一般ビジネスパーソン向けのトレーニングや講演会を主催している。
ベストセラー『すごい説得力』、『思いどおりに人を動かす超一流のすごい説明』など著書多数。
私の性格上、一番正しい正解があると信じ、それ以外は間違っていると感じている節があります。しかし、本章では一番”正しい答え”ではなく、一番”いい答え”をなっており、その導き方が書かれています。この”いい答え”というところが肝心です。世の中に「絶対」はありません。だから比較的良い方を選びます。この比較的良いの導き方が分からないため、漠然と絶対正しいものを追い求めるのかもしれません。
これから私が印象に残った項目について紹介したいと思います。
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問題解決の際の人の態度や姿勢は様々ある
多くの人は「勘や直感に頼って答えを出す」「今までの経験に基づいて判断する」「何も考えずに、その場しのぎの適当な答えを出す」ということをやっている。しかし、それで一番いい答えを出せるかと言われると出せないことが多いのではないか。
イギリスの哲学者で教育者のスティーヴン・トゥールミンが出した考えだした思考の型に「トゥールミンモデル」がある。最適解=あなたの意見+根拠となる事実+意見と事実をつなぐ理由。この公式に当てはめるだけで、限りなく正解に近い答えが見つかる。
社会人の世界では学生時代のテストのように〇×というわかりやすい答えがない。よりメリットがあり、論理的である答えを見つけ出すしかない。決断で後悔しないためには、現実的で最も効果のある答えを導き出す必要がある。
最良の答えを導き出す力
- 情報を収集し、考えをまとめる力
- 重要な考え・言葉を選別する力
- 証拠資料を評価する力
- 論理構成を見抜く力
- 要点を押さえて、まとめて、話す力
- 説得力のある話をする力
- 局面に適応できる力
プロローグ
正解がない社会人の世界の「一番正しい答え」とは?
世の中、ビジネスの世界では〇×のようなわかりやすい答えは皆無であることを認識してください。
TPO(時間、場所、機械)によって答えは変わるし、あなたの悩みに関係する相手の性格・気質・特徴の違いから、万人に適用する一定の答えは存在しません。
だからこそ、より良い「最適解」を模索する必要があるのです。
重要なのは「自分の考えが論理的」であり、「自分や相手が受け入れられる」、「メリットがある」答えでなければなりません。
このためにトゥールミンモデルがあり、基本的にはクレイム+データ+ワラントで構成されています。
クレイム:主張・結論。あなたが言いたいこと。結論。
データ:事実。クレイムを導くために提示する証拠のこと。正当性を裏付ける事実。
ワラント:論拠。クレイムとデータを結びつける理由。
第1章
“漠然とした考え”が「最適解に変わる」ちょっとした下準備
自分の選択に後悔しない人、失敗しない人ほど、下準備を欠かしません。
なんでも上手くやっている人は見た目では、行き当たりばっかりで結論・答えを出しているように見えますが、実は間違いなく下準備をしています。
何となくの考えを論理でまとめる3ステップ
- 自分の「言いたいこと」「結論」を40文字で箇条書きにする
- 「主張・結論に至った理由」を考えてみる
- 隠れた理由をあぶりだす:架け橋となるような隠れた理由(ワラント)を浮き彫りにする。
第2章
あなたに合った「最良の答え」の見つけ方
上質なデータを構築する3つのコツ
- データの中に数字、統計、資料を入れる
- できるだけ具体例、実例、たとえ話を入れ、誰もがイメージできるようにする
- 第三者の証言、証拠を入れてみる
証拠とあなたの答えを繋ぐ「隠れた理由」を探すには
・因果関係:ある原因が特定の結果を生み出すというワラント。因果律とも呼ばれる。例)支出を続けると破綻する。
・兆候:ある兆候が出ている時、別の出来事やルールに関して予測が可能であるというワラント。例)インフレが続いている国の経済政策には問題がある。
・列証:ある特定の例を用いて、他の例や全体に通じる法則、事実を証明するというワラント。ノーベル賞のレベルの高さと科学分野での国力が比例している
・類推:よく知っている例を、ある例に当てはめることで、ある例について良く知っている例と同様のことが言えるワラント。例)毎年新入社員の70%が1年後に退職する。だから、今年の新入社員も1年後には3割しか残っていないだろう。
・権威:ある権威者が発言しているので、その内容は正しいというワラント。
データを見極めるテクニック
・思いっきり反対に振って、真逆の主張の理由を考える。
・「逆に〇〇。というのは△△だから」というテクニックを基に、あるデータの信用性があるか見極める。