経営視点で物事を見よう

どうもミトコンドリオンです。

 

大学4年間の経営学が1時間で学べる

 

著者

東京大学 経済学部教授

高橋伸夫

 

 

 

 

シナジー効果

多角化によって生まれる一石二鳥の効果

シナジー効果は相乗効果とも呼ばれ、1+1=2ではなく、3にも4にもなることです。

 

 

シナジーsynergy):ものや事柄、人などが複数存在することで、お互いに作用し合い、効果や機能を高めることを意味する単語です。

経済ニュースを見るようになってよく聞く単語ですが、正直意味は分かっていませんでした。この本を読んで、やっと理解することができました。相乗効果はよく言いますが、シナジー効果って言った方がかっこいいですよね。

 

 

 

STP

細分化して絞り込んで位置づける

商品やサービスのマーケティングの基本は、要は、市場をセグメントに細分化し(Segmentation)、その中からターゲットを絞り込み(Targeting)、そのターゲットのニーズに適合するように位置づける(Positioning)こと、つまりSTPです。

 

 

 

パレートの法則

2割の優良顧客が、8割の売り上げを生み出す

にはち(二八)の法則とも呼ばれます。

パレートの法則は英語でも80-20 ruleともいいます。

 

QC7つ道具の中に「パレート図(累積度数分布図)」というものがあります。これは発生頻度を整理して、頻度の順に棒グラフにし、累積度数を折れ線グラフで表した図です。

この図を用いることで、2割の優良顧客が8割の売り上げを生み出しているのが分かるのだと思います。

この法則は皆さんも心当たりあるのではないでしょうか。売り上げではなくても、2割の仕事をこなすことで8割の成果を出しているようなことはありませんか。

 

 

 

コンカレント・エンジニアリング

複数の開発工程を同時並行で進める。

リードタイムの短縮につながります。

一般的に製品開発は、いろいろな活動が順を追って逐次行われるものだと思われがちです。これを「シーケンシャル・エンジニアリング」を呼ばれるものです。

これとは違い、製品開発活動がかなり同時進行して行われている形を「コンカレント・エンジニアリング」と言います。

 

 

 

イノベーション

Column

技術的トラジェクトリ

技術的トラジェクトリ(軌道)の概念。

製品の性能は時間とともに徐々に上昇していくのですが、それは1つの製品の性能が徐々に向上しているのではなく、潜在的な別の機能を持ったものが表面化して、全体的に性能が向上しているように見えるのです。

連続した技術的トランジェクトリが出現して、これがトランジェクトリ持続的な技術革新となります。

 

 

 

NIH症候群

なんでも自前でやりたがる人たち

イノベーションの妨げになる感情論

企業で研究開発している技術者にとっては社外のマニアやオタクの存在は目障りかもしれません。

技術者は自分たちだけが専門家となり、すべてをやれば良いと思っている。自前主義、NIH(not invented here)症候群と言います。自分たちで開発したものでなければ、使いたくないという心の狭い考え方のことです。

自前主義というからに閉じこもることで、社外に存在する新しい技術を取り入れない、つまりイノベーションの妨げになるのです。

 

 

私もすべて自分でやらないと気が済まないタイプです。また、今あるものを組み合わせて問題、課題を解決しようと考えるタイプでもあります。

このままでは将来、職人タイプになりますが、融通が利かず、新たな価値は生み出しにくい状況になると思います。

逆に、周りを巻き込んで仕事、プロジェクトを進めていき、新たなものを取り入れて問題、課題を乗り越えていくタイプの人もいます。

このままいけば、仕事はスムーズに進み、成果を出すことはできるでしょう。しかし、本人は目立ったスキルを身につけることは難しいかもしれません。

結局、どっちのタイプもできるようになるのが理想かと思いますが、まずは自分がどちらのタイプか知ることから始めましょう。

 

 

 

ゲートキーパー

コミュニケーションのカギとなる「スター的存在」

組織の内外をつなぐ役割

どの研究開発組織にも、コミュニケーションのカギとなるスター的存在がいるらしいです。

そういった人たちは一般の技術者よりも技術専門紙の読書量が圧倒的に多く、外部情報との接触頻度も多かったのです。このコミュニケーション・スターこそがゲートキーパーというわけです。

ゲートキーパーは組織内の誰とでもコミュニケーションをとっており、さらに組織外部との接触も極めて多い人です。ゲートキーパーの特徴として①高度の技術者、②大半は第一線の管理者、③技術系の経営者という点です。

しかし、ゲートキーパーとパフォーマンスの関係はまだよくわかっていないようです。

 

 

 

オープン・イノベーション

企業内外のアイデアを活かす

社内の技術基盤を開発に生かしていくが、漏れたものも他社市場、新市場に投入して機会を増やしていく。