一歩引いて観察してみる

どうもミトコンドリオンです。

 

妻は他人

変化の日々を夫婦で歩む

 

さわぐちけいすけ

 

当たり前だからこそ、つい忘れてしまいがちな日々のあれこれを円満夫婦の夫が描くコミックエッセイ

 

 

タイトルが面白そうだったので、読んでみました。

夫婦の日常に関することも漫画で描いていますが、著者がお悩み相談をしているので、その回答が主な内容です。その中でも印象に残った部分を紹介します。

 

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変わりゆく好みの楽しみ

子供の時、若い時には苦手だった薬味や野菜、ビールの苦み。

今ではその良さが分かるようになった。しかし、まだまだ苦手なもの、知らないものが多い。それも年を取るにつれて好きになるのだろうか。年とともに可能性も広がる。

 

自己主張と可能性

1人でいる時は気にしてすらいなかった何気ない時間でも、誰かに邪魔されて初めて、自分は意外にこれを大事にしているのかもと気づく。

喧嘩の原因はほとんどが「余計なことはするくせに大事なことはしてくれない」という相手への不満。自分にとって大事なことは、相手にとってどうでもよいことかもしれないし、逆に自分は相手の大事な何かをどうでも良いことと決めつけてしまっているのかもしれない。

その可能性を常に考えておかないと自分の主張を通すことに固執してしまい、喧嘩に発展する。

 

始まりはいつも無駄足

何かを始めようとしてもどうしたらいいのか分からず、始めることができない。調べようと思っても情報が多く過ぎてさらに迷ってしまう。

そんな時は一歩踏み出してみると良い。

目的地はどんなところなのか、どこまでなら今の自分で進めるのか。少しずつだがだんだんとわかってくるはず。また、多すぎた情報の選び方も分かってくるはず。そうして、少しずつ学んで、進んでいけばよい。とりあえず、まず試しに一歩踏み出してみよう。

 

心をもっとネガティブに

自分がネガティブだと落ち込む必要はない。逆にまだネガティブが足らないのかもしれない。例えば、相手がどんな手で来るのか、あらゆるパターンを考える時、それはネガティブではなく、慎重、戦略を練っていることになる。不安を多く抱えるかもしれないが、次第にその不安の選別の仕方が分かってくる。今考えるべきか、後でも良いか、考える必要がないか等。うまくいかないかもしれないというネガティブ思考はもっと研ぎ澄ましても良い部分であり、もしもを考えることで、やるべきことが見えてくる場合もある。

 

偏見はいつも無意識に

偏見はその人の過去の経験、情報のとらえ方から形成されていく。偏見=時短術。そうすることで、余計な出来事に巻き込まれなかったりする。しかし、偏見が自分の中であることは自覚すべきである。自覚はしておいて、時短術として使う。例えば、怖そうな外見の人には近づかないことは不用意な危険に合わないためである。これが善い偏見との付き合い方。難しいけどね。

 

以上となります。

私自身、気にしすぎな性格もあるため、こういった悩みの本を手に取りやすいです。

その中でも、本書は自分を一歩引いて観察してみるというスタンスをとっているように感じました。悩んでいるとどうしてもそのことに集中してしまい、周りが見えなくなってしまいます。幼いころ苦手だったものも、大人になると克服できる。さらに未来はもっと違うことが起きているかもしれないと時間に関しても全体を把握するような考え方だなと思いました。著者は「一歩引いてみると見方が変わるよ」と教えてくれている気がします。