仕事に対してのモヤモヤ
どうもミトコンドリオンです。
続 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 孤独も悪くない編
マンガ・文 Jam
Jam(じゃむ)
ゲームグラフィックデザイナー。イラストレーター。漫画家。人間関係の悩みを描いたマンガ「パフェねこシリーズ」が、Twitterで累計万以上リツートされ話題になる。著書にベストセラーとなった『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』『にゃんしゃりで心のお片づけ』『言いにくいことはっきり言うにゃん』など。
名越康文(なごし やすふみ)
精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。近畿大学医学部卒業。専門は思春期精神医学、精神療法。臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーターなど様々な分野で活躍中。著書多数。
CHAPTER3 仕事のモヤモヤ
・自分は会社の駒だと感じる
よく、自分は「会社の駒」だとか、「歯車だ」と皮肉を言う人がいます。でも、駒や歯車無しでは全体は回りません。重要な部品だって欠けてしまったら、交換するしかありません。
会社に置き換えると、定年はあるし、才能がある人は転職や起業して会社を離れてしまいます。つまり、会社の中の人も結局は替えのきく駒なのです。
仕事をやめられないと思っても、駒の働き次第で将棋の歩のように王将をとることもできるし、サイズ、つまり能力が合えば、別の会社でも歯車のように働くことが可能です。
替えもきく駒、歯車だと思えば、少し気が楽になりませんか。
・怒られると自分の存在もダメだと感じる
仕事でダメだしされたり、注意されると、自分の存在がダメだと感じてしまう時があります。でも、仕事をしている時間は人生のなかでも一部です。仕事がダメだからと言って、家族や友人にとってもダメだとは限りません。
本書ではピザを例に出しています。
ピザにはいろいろな具がのっていますが、ひとつ嫌いな具が載っているだけで、そのピザ全体を嫌いになることはありません。ちょっと我慢するか、あらかじめ抜いてもらえばOKです。しかも、その嫌いな具が他の具やピザの味を一段とおいしくしているかもしれません。つまり、一つの欠点ですべてをダメにすることはないのです。完璧な人間はいません。また、欠点があってもそれ受け入れて、「それに関しては別にいいや」と思えるくらい、自分の人生の評価から外してしまうのもいいと思います。
・休むことへの罪悪感がある
休むことに対して罪悪感を持ってしまう人は多いのではないでしょうか。
仕事をすることは大事ですが、休むことも大事です。
仕事ばかりしていては体を壊してしまいます。体調不良になれば、逆に周りに迷惑をかけることになります。
そこで、そんな人たちに教えたいのが、「休むことも仕事のひとつ」です。
これなら、休むことも仕事の内にし、スケジュールに組み込んでしまえば、仕事をしていることになりませんか。休憩時間にしっかり休むこと。これもできる人の仕事術です。
・人に褒められたい
多くの人は人から褒められたい、認められたいと思っています。でも、いつもいつも褒められたりすると嫌になりませんか。
人は、自分が頑張ったと思ったことに対して、褒められたり、認められたりしたいのです。全然頑張ってないのに褒められると、疑問に思ったり、イライラしたりしてしまいます。
認めてほしいこととはハードルが高いことなのです。よって、あまり評価について考えない方が良いです。褒め言葉はサプライズだからこそ、素直に受け取れて、のちにうれしくなるのです。
・自分だけ休んではいけないと感じる
休んでいい時に、周りが頑張っていると、「休んでていいのかな」と不安に思うことがあると思います。しかし、ここで言います。「休んでいいんです。」休む番だと思ってください。
人生は人によって、やるべきことをやるべきタイミングが違います。必ずしもみんな一緒ではないといけないことはないのです。休むべき時に休んでおかないと、いざ自分の活躍する番が来ても、活躍できませんよ。
世の中はそれぞれの人がリレーのように走って、回しています。バトンを受け取るまではベストな状態を維持できるように待機しておきましょう。そうすれば、自分の番に全力で走ることができます。
・先の見えない将来が不安
先が見えないことに不安を感じた時はこう思ってください。
「もしも先が見えてしまったら、今より不安になるかもしれない」
将来の不安は考えたらきりがありません。人間はネガティブなことには想像力が働くようになっています。悪いニュースの方が印象に残り、記憶にも残りやすいです。
しかし、悪い将来を知ってしまったら、どうでしょう。
いつか来る悪い状況を今か今かと待つことになります。その方がストレスになりませんか。先のことは分からないし、起こらなかったら、それは損になります。
だったら、少しでもそれが起こるまでの間は、モヤモヤしたり恐れたりする時間を減らしてみてもいいのではないでしょうか。
・大変な時なのに自慢してくる人がいる
何かにつけてマウントをとってくる人がいます。例えば、会社の自慢とか。
自分の仕事や職場を誇りに思うのは良いことだと思います。しかし、それを誰かと比べて自慢したり、見下したりすれば、自分で自分の仕事に泥を塗ることになります。
人間関係では、安全な場所からあれこれ言う人は、あまり快く思われません。
マウントをとって一番困るのは、自慢していた本人です。
・自分より大変な人がいるのにつらいと思ってしまう
心の優しい人は、どんなにつらい時でも「自分よりもっとつらい人がいるのに」と、無理をしてしまいます。でも、それで我慢したとしても、誰かがその分楽になったり、救われるわけではありません。何より、自分が救われません。
つらい時はつらいと言っていいのです。何をつらいと感じるかも、どのくらい痛みを感じるかも、人それぞれです。他人はその大きさも強さも知ることはできません。
自分の中のつらさに気づいて、助けを呼べるのは自分だけです。つらい時は誰よりもまず、はじめに、自分を助けてあげてください。
他人との関係 対 自分自身との関係
どうもミトコンドリオンです。
続 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 孤独も悪くない編
マンガ・文 Jam
Jam(じゃむ)
ゲームグラフィックデザイナー。イラストレーター。漫画家。人間関係の悩みを描いたマンガ「パフェねこシリーズ」が、Twitterで累計万以上リツートされ話題になる。著書にベストセラーとなった『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』『にゃんしゃりで心のお片づけ』『言いにくいことはっきり言うにゃん』など。
名越康文(なごし やすふみ)
精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。近畿大学医学部卒業。専門は思春期精神医学、精神療法。臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーターなど様々な分野で活躍中。著書多数。
CHAPTER2 人間関係のモヤモヤ
・人の機嫌が悪いのは自分のせいだと思ってしまう
誰かが怒っていると自分のせいだと思ってしまう。これって自信がないようで、実は結構、自信過剰なのかもしれません。
よく考えてみてください。他人の人生の主人公は他人で、その人にとって、自分はただの脇役です。身の回りで起こることに対して、常に自分に原因があるのでは?と思うのは「自分が見ている世界は、すべて自分を中心に動いている」というくらい自信過剰です。
心当たりがない問題まで気にすることはありません。脇役は脇役らしく、通り過ぎましょう。
・人の気持ちを優先してしまう
人の気持ちを優先してしまう人は、とても優しい人なのだと思います。でも、それではいつか疲れてしまうので、時には相手を選んだり、自分を優先したりすることも大事だと思います。
人から慕われる数は、悪い言い方をすると、自分が背負う人の数でもあります。
しかし、背負った数だけ助けてもらえるわけではないし、背負いすぎて倒れてしまえば、たくさんの人を傷付けてしまいます。だから、冷たいと言われるかもしれませんが、相手を優先するなら、自分が背負える数を知りましょう。自分のためにも相手のためにも。
繰り返しますが、「自分が優先した数」は、「自分を助けてくれる数」ではないのです。
・人にお願いするのが苦手
人にお願いをするときに、気が引けてしまう時があります。でも、生きていると人に頼らないとうまく回らないこともあります。
そんな時はこう考えてみてください。
「お願い」ではなく「交換」にする。
いつ、どのタイミングで、それを返せるか分からないけど、せめて助けてもらったときと同じくらいの恩を返せるように心がけましょう。
ギブ&テイク。
人に頼るには勇気がいるし、相手もまた、一方的に与えたりもらったりするより、交換くらいの気持ちの方が、どちらも頼りやすい雰囲気になると思います。
・人に自分の意見を言えない
周りの反応が気になって、自分の意見が言えない時、試食みたいなものと思ってみましょう。試食は買ってほしいのもありますが、その商品を知ってもらうことを目的としています。実際に試食して買わなくても、その人には報酬があります。
なので、意見も言わないと知ってもらえません。周りの反応は気になるかもしれませんが、万人に受け入れられる意見を出すのは難しいです。知ってもらうことで、新しいアイデアやより良いアイデアに改良できることもあります。
どんな意見でも、知ってもらうことに意味があるのです。
・人が思い通りに動いてくれない
思い通りにいかない時、人を思い通りに動かせたらどんなに良いことか。と思ったことある人は多いのではないでしょうか。
でも、考えてみてください。自分が他人の操り人形みたいにコントロールされてたら…。
怖くないですか?
それでも相手を動かしたいなら、心を動かすことが必要です。そして心を動かすためには、まず、自分が相手の思い通りに動くことです。
その時に、考えてみます。
本当にこの人のために動くべきなのか。と。
相手のために動くことはつらいことです。だから、よく考えて行動するようにしましょう。
・人が察してくれない
何も言わずに、思っていることを相手が察してくれたら、そんなに楽なことはありません。でも人の心は読めないのが普通です。
ちなみに察してほしい時ってどんな時でしょう。
それは、自分からは言いにくい問題を持っている時ではないでしょうか。
できることなら、察することを期待するより、自分から伝えに行くことが近道です。
できれば、ちゃんと用件を伝えて、それでも難しい時は周りの人に頼ってみましょう。
・人を大切にできない
自分に余裕がない時は、人の面倒まで見ることはありません。そうせざる得ない環境の方は別ですが、人を大切にするということは、生半可な気持ちではできないことですし、中途半端に大切にすることは時には相手の心に負担をかけてしまう可能性があります。
無理をして人に与えている人は素晴らしい人ですが、周りには心配も与えてしまう可能性もあります。
人を大切にすることは大事です。しかし、大切なのは思いなので、自分が負担にならない程度の行動で人に与えていってはどうでしょうか。あいさつで「元気?」「最近どう?」など、人は気にかけてくれる人がいるということだけでも心の支えになるものです。
心のもやもやに対して
どうもミトコンドリオンです。
続 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 孤独も悪くない編
マンガ・文 Jam
Jam(じゃむ)
ゲームグラフィックデザイナー。イラストレーター。漫画家。人間関係の悩みを描いたマンガ「パフェねこシリーズ」が、Twitterで累計万以上リツートされ話題になる。著書にベストセラーとなった『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』『にゃんしゃりで心のお片づけ』『言いにくいことはっきり言うにゃん』など。
名越康文(なごし やすふみ)
精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。近畿大学医学部卒業。専門は思春期精神医学、精神療法。臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーターなど様々な分野で活躍中。著書多数。
前回の本のテーマはここにいない相手から「心を守る」でしたが、今回の本のテーマは「孤独や不安」です。
人生の悩みはいろいろありますが、対人関係の悩みと同じくらい、自分の中でぐるぐると回る、孤独によって生まれる悩みも多いと思います。
どちらかというと孤独について考えてきた時間の方が、誰かについて悩み時間より多いのではないでしょうか。
他人とのトラブルで生まれた問題は、接点を断つことで、変えることもできますが、1人の時間に生まれた悩みは、どこへ行ってもついてきます。
CHAPTER1 心のモヤモヤ
・どこにも居場所がないと感じる
居場所は自分がそこにいるのを許してくれる場所であると同時に、自分自身が他人といることを許せる場所でもあるのではないか。
自分も周りも今のままでいいと受け入れることができれば、居場所は探さなくても、今いるここを居場所にできると思います。
・誰にも分かってもらえないと感じる
相談と言いながら、自分が自分を理解するための、答えそのものを言ってくれる人を、外に求めてしまう傾向にあります。
しかし、こういった問題は自分が正解を出さないと納得できないし、相手にも心配をかけたり、不快な気持ちをさせたり、誰にもいいことがないです。
考え方によっては、人間には答えが出せない問題があってもいいのではないか。すべてを知ってしまえば、人生は楽しくありません。自分の中にもまだ未知の部分があるって、ある意味神秘的で、素敵なことだと考えることもできます。
・自分を好きになれない
自己肯定感が低く、自分のことが嫌いな人は、自分の価値や存在を認めることが難しいです。そんな時はこんな風に考えましょう。
「自分自身も人生で関わる人間の一人」
身近な人でも最初から仲が良かったわけではありません。だんだん分かりあって、次第に信頼できる関係になっていきます。そのようなプロセスも自分という人間に対しても築いていくことです。自分という人間が人生の中で出会う、一番身近な他人なのかもしれません。
・感情をコントロールできない
何かに対して感情的になったり、気持ちの浮き沈みが激しいと不安になる時もあります。そんな時は、感情を押し殺すように努めてしまう人が多いのではないでしょうか。
人には喜怒哀楽の感情があります。例えば、いやなことがあると怒ってしまうケースがあります。そんな時、いやなことがあって、怒って、それを理性で対処する。なら良いのですが、いやなことがあって、怒らないように感情をコントロールするということは危険です。それを続けていると、いやなこと以外にも楽しかったこと、うれしかったこと、悲しかったことに対しても感情を抑えてしまうことになります。そうなると、何も感じない人間になってしまい、さらに不幸になることでしょう。
感情をコントロールするより、素直に反応して、それを対処する方がよっぽど、人間らしいです。感情とは簡単に制御してはいけないものだと思います。
・自分にないものを持つ人がうらやましい
幸せな人を見ると嫉妬してしまいます。しかし、身近な人の幸せな姿は「幸せのお手本」の1つでもあります。でも嫉妬するほど素敵な見本だとも言えます。
だから「ないものねだり」は「幸せになるための参考書の1つ」を見つけたと思って、素直に受け入れて、自分の幸せのために、活かしていけば良いと思います。
・予定がうまっていないと不安
予定ががら空きの時は「友達が少ないのかな?」「必要とされていないのかな?」と余計なことを考えてしまいます。しかし、予定がぎっしり埋まると「自由な時間が欲しい」と今度は考えます。
予定が埋まっていない時はなんにでもできる時間があるということです。時間は足りなくなってからはじめて価値が分かります。
「予定が埋まっていない時」は「時間をたくさん持っている時」だと思って、自分に必要なことに使うことをお勧めします。
・理由もなく落ち込んでしまう
何の理由もなく落ち込んで不安な時は、こう考えてみてください。
人は理由もなく落ち込むこともあるけど、楽しい時にも理由もなく笑います。
感情は特別が理由がなくても動きます。一目ぼれしたり、絶景を見て人生観が変わったり、具体的な理由がなくて、説明が難しいと思います。
落ち込む理由や心当たりがないなら、「そういう時もあるよね」と気楽に考えた方が良いと思います。
・諦めきれないことがある
何かを諦めることはとてもつらいことです。しかし、諦めきれないことを無理に諦めると、それはいつか後悔に変わります。
諦めるなら、やりたいことを諦めるより、諦めることを諦めた方が良いと思います。過ぎた時間は戻ってきません。一度しかない人生、後悔は1つでも少ない方がいいです。
・人生が順調そうな人を見て焦ってしまう
身近な人たちが順調な人生を歩んでいると、つい自分と比べてしまって、漠然と不安になったり、うらやましく感じたり、気持ちが焦ってしまうこともあると思います。
しかし、考え方によっては、周りの人が順調なことはラッキーなことです。
なぜなら、いざ自分が頑張る時に周りの人が不安定な人生を歩んでいたら、思うように動くことができません。
身近な人が順調な時は本当に運が良いです。周りに遠慮したり、心配することなく、自分のために思いっきり自由に動ける時なのです。
周りが順調な時は、焦るより、「やりたいことをやるなら、今がチャンスだ」くらい考えて、自分のことを頑張るのがいいと思います。
読んでいるとなんだか安心する
どうもミトコンドリオンです。
今日も言い訳しながら生きてます
ハ・ワン(文・イラスト)
本業はイラストレーター。イラストだけでは食べていけないとエッセイを書き始める。さまざまな本にイラストを提供しながら、エッセイ『あやうく一生懸命生きるところだった』を書いた。イラストよりエッセイの方が売れて若干複雑だが、それでも生きていけているからありがたい。かくなる上は、書き続けるのみ。怖いもの知らずで2冊目を上梓してしまう。
岡崎暢子(おかざき・のぶこ)(訳)
韓日翻訳家・編集者。1973年生まれ。韓国人留学生向けフリーペーパーや韓国語学習誌、韓流ムック、翻訳書籍などの編集を手掛けながら翻訳に携わる。訳書に『あやうく一生懸命生きるところだった』、『頑張りすぎず、気楽に お互いが幸せに生きるためのバランスを探して』、『1cmダイビング 自分だけの小さな幸せの見つけ方』など。
日々気を張っていると疲れてしまいます。そんな時にふと読んでみてはいかがでしょうか。
私はなんか読んでいると安心しました。
平日の夜、寝る前に読んでいると優しい気持ちのような、ゆっくり時間が流れているような感覚になります。
今の人生は張りつめて生きているからなのか?それがこの本を読んでいるとホッと気持ちがゆるむというかなんというか…。
印象に残った項目は以下になります。
・正面がダメでも、側面があるから
顔を書くとき正面からなんてだれがきめたの?
・人に振り回されるくらいなら、誰にも認められなくて結構です
自分の人生は誰かから認められるためにあるわけじゃない。自分の人生なのだから、誰かにいいように操られたりするなんてごめんだ。
・幸せは「大きさ」じゃない。「頻度」だ
小さいけれど確実な幸せ「小確幸」
大きな幸せは、意外と長続きしない。
日常の中の小さな幸せは、大きな目標に向かう長い旅路の耐えうる活力をくれるだけでなく、失敗したときの衝撃を和らげるエアバックにもなってくれる。
昔の人は大きなことだけを追い求めて、小さなことはすべて無視した。そして、中年になったとき、むなしくなった。
小さな幸せだけを求めろというわけではなく、両方求めたっていい。
・困難は主役の証明だ
物語は主役には何か困難が降りかかることから始まる。そして、それを何とか乗り越えていく主人公、物語に人々は惹きつけられる。重要なのは、何も問題もなく物語は始まらない。
結局、主役とは問題を乗り越えた人物だと言える。ただひたすらにキラキラ輝く人生を生きる存在ではない。さまざまなことに悩み、痛みを味わった存在なのだ。
どんな人生でも主役は「私」
あなたの人生の主役は誰だろうか。あなたに決まっている。
さまざまな出来事に悩み、苦しみ、泣いて、笑ったことだろう。物語の主役と同じである。また、主役はそれに対して行動を起こす。
見えないカメラが回っていると思い、自分を演じるのだ。世間でスタート言われている人もあなたの人生にとってはエキストラに過ぎない。そうやって自分の人生を進むのである。
・人生なんて、わけのわからないゲームだからしょうがない
人生をスポーツにたとえるときがある。しかし、人生はスポーツのようにみんな同じ条件で、平等に実力を競うものではない。
生まれた環境によっても異なってくる。つまりみんな平等の競争ではないのだ。
人生とは単純じゃないから、何か1つの原因だけが結果を生み出すのではない。だから、すべてが自分の責任で、自分の努力のせいであるという考えは一度置いた方が良いかもしれない。
・いつかは笑ってやり過ごせるはずだ
物語には起承転結がある。長編の物語を途中でやめると後味が悪かったり、続きが気になって仕方がなくなる。
人生に置き換えてみたらどうだろうか。
今のあなたはつらい状況かもしれない。しかし、続けていれば展開が待っているだろう。
今だけ見れば失敗かもしれないけど…
・妥協した人生もまた、居心地がいい
完璧じゃなくても、悪くない。部屋のインテリアみたいに。理想はあるけど、今のままでもいいところもある。味も出てくる。
自分の居場所とは、そうやって妥協しながら作り上げていくものではないだろうか。
思考を変える具体的な方法
どうもミトコンドリオンです。
IDEA HACKS! アイデアハック!
今日スグ役立つ仕事のコツと習慣
原尻 淳一 (はらじり じゅんいち)
1972年、埼玉県生まれ。龍谷大学大学院経済学研究科修士課程修了。大手広告代理店勤務で入社から一貫して飲料や食品のブランド戦略立案を行う。現在、エイベックス・エンタテインメント株式会社BRM室マーケティングルーム室長。アーティストのブランド戦略サポートおよびマーケティングリサーチやプランニングを行っている。ISIS編集学校師範代。
小山 龍介 (こやま りゅうすけ)
1975年、福岡県生まれ。京都大学文学部哲学科美学美術史卒業。大手広告代理店勤務を経て、サンダーバード経営大学院でMBAを取得。現在、松竹株式会社プロデューサーとして、歌舞伎に関するインターネットビジネスなど、新規事業立ち上げを行っている。ISIS編集学校師範代・代匠。
CHAPTER5
思考ハック 出会いと別れ
・アイデアを裏返す陰陽ハック
2項対立というツールを用いて、常にもの後をの裏を考えてみましょう。
女性向けと男性向け、子供と大人、東と西など
逆を考えることで物事が浮かび上がってくる。明確になってくる。新しい視点が生まれてくることでしょう。
・ボイストーンを変えてみる
声は人の内面と呼応しやすいです。気分が良かったりすると早口になったり、機嫌が悪いと、声が低くなったりします。
これをビジネスに応用すると、プレゼンの成否を分けるのは内容ではなく、ボイストーンに影響されるということです。
声のトーンでその人の「人となり」「内面」「本質」が見えてくるので、声のトーンで印象はがらりと変わります。それを利用して、印象に残したり、相手をのせたりすると良いでしょう。
・ポジショニングマップでイメージ思考
うまく使いこなすには軸の選び方が重要になってきます。またここでも2項対立をうまく探し出すことと、なるべく意外な組み合わせの軸にすることです。
・マンダラートを一工夫
マンダラートもイメージ思考にはぴったりです。
まず、3×3の9マスの表を作ります。真ん中にテーマとなる事柄を埋め、そのテーマに関連するものを、周りのマスに埋めていきます。そうすると、最初に置いたテーマから派生して、いろいろなアイデアが生まれます。
ただし、やみくもに埋めるのではなく、軸を意識して埋めていくことが重要となります。
・話すときに「結論を先に言わない」
普通のセオリーとは逆です。
しかし、順を追っていく方が説得力が増すのです。
新しいアイデアは既存の考え方とは異なるため、反論されやすいです。なので、結論から始めると反論の集中砲火を浴びることになります。
よって、前提条件を確認しながら進めて、結論を話すことで反論を少しずつ減らしていくのです。前提条件を確認する場合はクローズド・クエスチョンを使用します。イエス、ノーしか回答がないので、これを使用して、他の可能性を排除して、詰めていきます。
・出会いと別れ
アイデアは既存の情報の新しい組み合わせです。
よって、新しいアイデアが出たら、既存のアイデアには別れを告げます。
別れに似た概念にデタッチメントという考え方があります。これは、自分の出したアイデアに対して、ちょっと引いた、客観的な距離をとって接するということです。自分のアイデアに固執するのではなく、客観的に評価してみることの大事さを言っています。
CHAPTER6
発想ハック 方法と視点
・リスペクトできる人の方法を盗む
方法を盗むというハックに近い概念としてミーム(MEME)があります。
ミームはギリシア語の「模倣する(mimeme)」に英語の「記憶する(memory)」を引っ付けた造語です。
・分母を入れ替えて自分の価値を高める
・新しい分母をつくる
ある分野にだけ留まるのではなく、異なる分野にも進むこと(分母を入れ替えること)で、自分の新しい価値を見出しましょう。
・視点を入れ替える
- 主客を入れ替える 相手の立場に立って考えると、いつもと違う言動が起きやすくなります。
- たとえる 自分が説明したい特徴や構造を違うものに置き換えると、わかりやすく示すことができます
- 関係づける 対象との関係をイメージするとアイデアが出やすくなります
CHAPTER7
意思決定ハック プライオリティとセレンディピティ
・迷ったら、とにかく他人に話せ
他人に話すことで、自分では気づかない視点を持ち込むことができます。
ひとりで悩んでいても一歩も進まないから、まずは誰かに話してみる。それでいろいろな意見や視点を持ち込みながら、自分としては何がベストか検討しましょう。
・上司を動かすとやる気がでる
上司は利用するものだ。(本書より)
- 上司とは経験を持った知的データベース
- 上司とは意思決定時のヒントボックス 意思決定が必要な時には、業務の目的や自分の意志をしっかり伝えたうえで、上司の意見を求めましょう。そこに意思決定の要素が必ず含まれているはずです。しかも、上司を巻き込むことで議論したという保証にもなります。
- 上司とは自分を磨くためのジョブ・トレーニングツール
・あなたの仕事は8割がムダ
ここでもパレートの法則が出てきます。
よって、パレートの法則の比率を世の中の平均比率と仮定して、自分の仕事を見直し、それ以上の業務パフォーマンスができるように意識を高めていきましょう。
・会議四法 会議で最低限守るべきこと
会議は意思決定をする場でもあります。しかし、そこではダラダラと時間を使用してしまうのも事実です。そこで
- ゴール(決定事項)を設定する
ブレーン・ストーミング以外、何を決めるのか具体的なゴールがない場合は、会議はいらない
- ルール(法則)を設定する
偉い人が来てもビビらないで発言する、立って話をする、時間制限を設ける等
- ロール(役割)を設定する
司会進行、後輩の発言を促す役割、場の雰囲気を和ませる役割、故意に批判的な発言をする役割等
- ツール(道具)を用いる
場の雰囲気を和ませたいならお菓子があると良いかもしれないし、会議室ではなくて屋上でやる等場所を変えたり、ワークショップ形式でやるならホワイトボードやポスト・イットが必要
・アジェンダと議事録はセットで使う
議事録は3点明記できればOKです。
- 会議における「結論」がしっかりと明記できている。
- 結論に導かれるまでの主な議論の要点が明記されている。
- 会議における「課題・宿題」が明記できている。
会議というのは基本的には「何かを決定するための話し合い」です。
仕事をする前の準備とは
どうもミトコンドリオンです。
IDEA HACKS! アイデアハック!
今日スグ役立つ仕事のコツと習慣
原尻 淳一 (はらじり じゅんいち)
1972年、埼玉県生まれ。龍谷大学大学院経済学研究科修士課程修了。大手広告代理店勤務で入社から一貫して飲料や食品のブランド戦略立案を行う。現在、エイベックス・エンタテインメント株式会社BRM室マーケティングルーム室長。アーティストのブランド戦略サポートおよびマーケティングリサーチやプランニングを行っている。ISIS編集学校師範代。
小山 龍介 (こやま りゅうすけ)
1975年、福岡県生まれ。京都大学文学部哲学科美学美術史卒業。大手広告代理店勤務を経て、サンダーバード経営大学院でMBAを取得。現在、松竹株式会社プロデューサーとして、歌舞伎に関するインターネットビジネスなど、新規事業立ち上げを行っている。ISIS編集学校師範代・代匠。
私は常に仕事を効率よくしたいと考えているため、本書を手に取ってみました。
いくつか印象に残った項目をピックアップしたいと思います。
CHAPTER1
情報ハック メモとノート
・アイデアは一刻も早く忘れる
メモを書くのはアイデアを忘れてしまうためです。しかし、アイデアを覚えておこうとすると短期記憶として、海馬の容量を使ってしまいます。そうすると、作業のために使える短期記憶領域が減ってしまうことになります。短期記憶の領域を空っぽにしておくためにもメモを取っておくことをおすすめします。
長期記憶にするためにはストーリー仕立てにすることがおすすめです。
・アイデアメモは一刻も早く捨てる
メモしてしまうと安心してしまって、ついついメモしたことまで忘れてしまいがちです。アイデアは鮮度が大事です。メモをため込まず、すぐに活用して、メモを捨てれるようにしましょう。
どうしてもメモとして残しておく場合、ノートに整理しておく、人に話して整理しておく、といったアウトプットすることが良いです。アウトプットということでは、ブログなどITを使って残しておくこともメモでもあり、人に伝えることもできます。
・マインドマップによるメモ術
これはトニー・ブザンによって提唱されている図式化の技法です。
おすすめのソフトに「FreeMind」というものがあります。
CHAPTER2
時間管理ハック 習慣と隠し味
・1週間の予定は金曜の夜に確認する
性格的に明日のことが気になってしょうがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。それなら適切な時にスケジュールの確認を習慣をつくった方が良いです。
週の始めの月曜日に1週間のスケジュールを確認する方もいますが、その時、既に1週間は始まっています。おすすめはその前の週の金曜日の夜です。
金曜日に確認しておくことで、土日の休日を満喫できますし、万が一足りないことがあっても土日で補うことが可能です。
また、1日のスケジュールの確認も朝ではなく、前日の夜にやると良いです。
つまり、リスクを早めに見切っておくことが重要です。問題、課題を事前に知っておけば多少のことがあっても対応できます。知ることが大切なのです。
・ToDoリストは細切れ時間の活用に使う
まず、15分以上かかる作業はスケジュールに組み込んだ方が仕事の組み立てができます。しかし、15分以上かかる作業をリスト化すると多くの作業がそれに当てはまります。そんな時、細切れ時間にこれらの作業を組みこんでいきます。
・1週間スケジュールを使い倒す
その日1日のスケジュールだけではなく、1週間のスケジュールがみれるようにしましょう。そうすると、時間の管理がやりやすくなります。
暇になったときは翌日の作業を前倒しにしたり、急な案件が出てきたとき、深夜まで残業してその日の作業を終わらせるのではなく、翌日以降に少しずつ分散してみたりといろいろ融通が利きます。また、締切がある作業についてもぱっと見で分かるようになります。
CHAPTER4
五感ハック モードとスタイル
・思考は生理現象
椅子にじっと座って作業をしながら優れたアイデアが出ないのは、環境のせいである可能性が高いです。
アイデアが生まれる場所は「三上」と表現されています。馬上、厠上、枕上です。つまりリラックスしている状態でアイデアが生まれるのです。
・困ったら現場に飛び込む
現場を見ないで頭の中で作り上げたイメージは、自分が過去に体験したことに大きく左右されます。いわゆる思い込みです。この思い込みはたいてい自分に都合の良いようにできているので、実際とは違っていたり、落とし穴にはまったり、失敗することが多いです。
そんな思い込みをなくすためにも、現場に行くのが一番です。現場に行くと、目的のこと以外にも目にする事柄があるので、そこで思わぬ発見をすることがあります。
現場を見て、足で稼いで、そして新しい発見をする。アナログですが、これはビジネスに関わる人すべてにあてはまる鉄則になります。
・自分のテーマソングを流す
人は音楽に左右されることがあります。
自分を、ある気分、モードに切り替えるためのテーマソングを設定しておくとよいでしょう。さらに作業に合わせてBGMを意識して変えてみることもおすすめです。
なぜか止まらないリドクラッカーの魅力
どうもミトコンドリオンです。
皆さん、こちらの商品をご存知でしょうか。
これはスーパーマーケット カネスエのPB商品である「リドクラッカー」です。
パッケージのくまさんが何とも言えない可愛さです。
カネスエのPBなので、カネスエのキャラクターなのかと思いましたが、特にそんなことは無いみたいです。
私の印象ではPB商品だと、とってもシンプルで分かりやすいパッケージをイメージしていたのですが、このリドクラッカーのパッケージはキャラクターがあり、素朴感を出しており、非常に気に入っています。
きっかけは私の近くにもカネスエが開店して良く行くようになったことから始まります。
そこで、この商品を見つけて、試しに買って、食べてみたところ、病みつきになってしまいました。
程よい塩気とサクサク触感。
一袋140g入っているのですが、なぜか止まらなくなってしまい、あっという間に食べきってしまうほどです。
ちなみにこの商品の栄養成分表示(100g当たり)は
エネルギー 496kcal
たんぱく質 8.8g
脂質 23.3g
炭水化物 8.9g
食塩相当量 1.9g
(この表示値は目安です)
原材料表示は
小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、砂糖、ぶどう糖果糖液糖、食塩、モルトエキス/膨張剤
140g入っているので、エネルギーは694kcalになってしまいます。
約1食分のエネルギー量!!
それでもやめられないこのリドクラッカーですが、最近になって異変が起こりました。
それは、お店に行っても“リドクラッカーがない”
他のカネスエPB商品であるフィンガービスケットやハードビスケットはあるのに、なぜかリドクラッカーだけない。
売り切れて棚が空というわけではなく、場所もなくなっています。
“リドクラッカーの存在がなくなった”
それは以前から存在していなかったようです。別のPBはいつもと変わらずにそこにあるのに、リドクラッカーだけ無い…。
私はたまたま食べる機会がなく、1ヶ月ほどリドクラッカーから離れていて、久しぶりに購入しようと思ったら起きた出来事でした。それからカネスエに行くときは必ず確認するのですが、やっぱりない。
最近はあの味と触感に思いを馳せながらいつか戻ってくることを願っています。
そこで、このリドクラッカーについてちょっと調べてみました。
製造している会社は「三ツ矢製菓株式会社」です。
愛知県名古屋市にある会社で、カネスエも愛知県一宮市の会社であり、東海地方にスーパーマーケットを展開しています。
おなじ愛知県同士ということもあって、PB商品も製造しているのかもしれませんね。
また、パッケージのリドクラッカーのリドとクラッカーの間に®が付いているのに気が付いたのです。英語表記のLIDOとCRACKERの間にも®が付いています。
そこで、商標を検索してみると
カタカナ表記の「リド」と英語表記の「LIDO」について登録がありました。しかも、三ツ矢製菓株式会社が権利者となっています。
登録日は昭和44年(1969年)からです。
なんと、そんな昔から登録していたとは!!
また、この権利は更新されているので、この先、令和11年(2029年)まで有効になっています。
したがって、リドの名称は容易に使うことができません。(区分が第30類なので、菓子とかの加工品に限定されます)
通常だったらPB商品には一般的な名称を使用するのが当たり前だと思っていました。いちいち商標を登録していたら費用が掛かってしまうからです。
このリドクラッカーは三ツ矢製菓株式会社が製造所ということで、カネスエで販売できているのだと思います。
よって、もう販売されていないということは、三ツ矢製菓株式会社とカネスエの間で契約が切れたのか、リドクラッカーは限定販売ということで、製造した袋をすべて使用してしまったのか。理由はわかりませんが、現在は入手不可になってしまいました。
他の店舗にあるかもしれませんので、探してみたいとも思っています。
ただ、近くにカネスエがない…。