正義感タイプ別の対処法
どうもミトコンドリオンです。
私は正しい
その正義感が怒りにつながる
安藤俊介(あんどう しゅんすけ)
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。アンガーマネジメントコンサルタント。怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の日本の第一人者。アンガーマネジメントの理論、技術をアメリカから導入し、教育現場から企業まで幅広く講演、企業研修、セミナー、コーチングなどを行っている。ナショナルアンガーマネジメント協会では15名しか選ばれていない最高ランクのトレーニングプロフェッショナルにアジア人としてただ一人選ばれている。主な著書に『アンガーマネジメント入門』、『あなたの周りの怒っている人図鑑』等がある。著作はアメリカ、中国、台湾、韓国、タイ、ベトナムでも翻訳され累計65万部を超える。
5章 正義感の強い人との付き合いから(症例別トリセツ)
あなたの正義感タイプチェックがあったのでやってみました。
私の正義感タイプ:孤独タイプ+独善タイプ(両方とも同じ合計店でした)
正義感タイプは行動力が高いor低い、情報感度が高いor低いの組み合わせで5タイプに分けることができます。
タイプ1 孤独タイプ
行動力:高い 情報感度:低い
孤独感の強い人は、常に自分を認めれくれる、受け入れてくれる人を探しています。その場で自分が受け入れてもらえないと孤独感を強めます。そして、孤独感を埋めるために自分の意見を聞いてくれる人、自分の行動が正しいと思える対象に対して、正義を振り回します。正義の名の下なら自分が正しいを実感できるからです。情報感度が低いため、周りの情報を集めることが苦手で、自分が世間から置いてかれた感覚を持ってしまうのです。具体的にはキレる高齢者が挙げられます。
このタイプの人は本来の自分を認めることができないため、責める傾向にあります。そしてより孤独に陥ってしまうのです。孤独にならないためにも自分を許す、受け入れることです。
周りにこのタイプの人がいる場合、余裕があれば意見を聞いてあげるようにしましょう。その人は悪意があって怒っているわけではありません。意見を聞いて欲しいのです。あなたは意見を聞いてあげるだけでその人の意見に従ったわけではないので、負けたわけでもありません。やさしく見守りましょう。
タイプ2 嫉妬タイプ
行動力:やや高い 情報感度:高い
嫉妬心の強い人は常に誰かと自分を比較しています。情報感度が高いため、自分が周りからどうみられているのか、誰がどう評価されているのかが気になるのです。また、自分にできないことをやっている人に憧れを持っているのですが、素直になれないため、攻撃の対象にしてしまいます。自分にできないことをやっている人に対して、自分が正しいからできないのであって、できる人は悪いことをしているからだと思い込んでしまうのです。
こうならないためにも他人と自分を比較するのはやめましょう。自分にとって何が大事なのかを再確認することが大事です。誰からも評価されなくても自分が大事なものを見つけることで他人と比較することがなくなり、嫉妬することも減っていくでしょう。
このタイプの人に絡まれた場合、その人は羨ましいから絡んでくるだけなので、さらっと流すくらいがちょうど良いです。難しい時もあるかもしれませんが、大人になりましょう。
タイプ3 独善タイプ
行動力:やや低い 情報感度:やや低い
このタイプは世間がどう考えているかではなく、自分がどう考えているかを重視しています。よって、自分が正しいと思い込んでいるため、自分の価値観と違う人に対して攻撃的になります。また、行動力も情報感度も低いので、攻撃する対象を見つけることも積極的にしないので、害は少ないかもしれません。
人の話を聞かなくなるとこのタイプにまっしぐらになってしまいます。自分が良かれと思ってやったことが相手にとっては迷惑ということも起こります。柔軟さ、融通さを欠落させないためにも日頃から周りの意見を聞いて、自分の価値観と異なる人もいるということを再認識しましょう。
このタイプは自分を信じており、良かれと思って意見を押し付けてきます。悪気はなく、むしろ親切心で教えてくれているので、そういう価値観もあるんだとお礼をいうくらいこちらはおおらかでいましょう。
タイプ4 集団心理タイプ
行動力:低い 情報感度:やや高い
情報感度が高いので、世論の動きに敏感です。そのため、世論の動きに合わせて行動します。自分からは行動しないのですが、世の中が叩いても大丈夫といった雰囲気になったら勝ち馬に乗ったの如く躊躇なく正義感を振りかざして叩きにきます。確固たる信念があるわけではないので、周囲に流されやすい面もあるのが特徴です。情報感度が高い分、分が悪くなってきたらさっさと逃げるといった自分から降りる、譲れるといった点は強みかもしれません。
こうならないためにも自分が関わること、関わらないことをはっきりさせておくことです。周囲が関わっているからといて、あなたも関わった方が良いわけではありません。自分の大事な労力、時間が無駄になってしまいます。同調圧力を受けてもそれが正しいというわけではないので、自分の考えをもって行動しましょう。
このタイプが強い信念があって正義感を押し付けてくるわけではないので、時間がたって周りが引けば、その人も引いていきます。また、大勢でないと行動しないため、こちらもある程度の人数を集めて対抗するのが良いでしょう。
タイプ5 劣等感タイプ
行動力:中程度 情報感度:中程度
自分が関心のあることについては情報通ですが、自分に関係しないと思っていることについては興味がほとんどありません。また、劣等感を埋めるための行動力は高いですが、興味がないと全然行動しません。関心事は劣等感を埋めることに集中しています。自信がないため、何かを持ったり、したりする事で優越感を持とうとします。人間関係、行動範囲は狭く、小さな世界で生きているので、社会の大きな事柄に関心がありません。よって、自分の目の届く範囲でいかに自分が正義であるかを主張します。
嫉妬タイプと似ていますが、人生は勝ち負けだけで決まるものではありません。自分は劣っていると思っていても、相手はそんなことには大事に思っているない場合もあります。
このタイプの人は上から目線で正しいことを主張してきます。劣等感を感じているため、少しでも優位に、上にいると思えないと自分を保てないのです。こちらも同じように上に立とうとすれば、さらにその上を行こうとしてきます。よって、こちらが寛容になり、受け入れるようにしましょう。すると、相手は上にはいけませんので、攻撃の矛先を失ってしまいます。
正義感のコントロールが怒りのコントロール
私は正しい
その正義感が怒りにつながる
安藤俊介(あんどう しゅんすけ)
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。アンガーマネジメントコンサルタント。怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の日本の第一人者。アンガーマネジメントの理論、技術をアメリカから導入し、教育現場から企業まで幅広く講演、企業研修、セミナー、コーチングなどを行っている。ナショナルアンガーマネジメント協会では15名しか選ばれていない最高ランクのトレーニングプロフェッショナルにアジア人としてただ一人選ばれている。主な著書に『アンガーマネジメント入門』、『あなたの周りの怒っている人図鑑』等がある。著作はアメリカ、中国、台湾、韓国、タイ、ベトナムでも翻訳され累計65万部を超える。
3章 正義中毒になる人、ならない人
正義中毒とはここ最近に作られた言葉です。正義中毒には2種類存在します。一つは急性正義中毒です。これは正義を短期間に大量に見ることになったため、正義の毒にやられてぐらいが悪くなってしまうことです。あまりに周囲の正義が多くなったため、自分から望んでいないのに正義を取り込むことになってしまったからです。
2つは慢性正義中毒です。これは正義が足りないと正義を探し続け、正義と思えるようなことを見つけては声高に主張するような状態です。正義に飢えているため、テーマは関係なく、ただ正義を振りかざしたいだけで、問題を解決していてもしていなくても構わないといった人のことです。何かを改善したいとかではなく、正義だと主張したいだけなので厄介です。
このように中毒になってしまう原因としては正義というのが単純に気持ちの良いものだからです。正義でいれば、人から褒められるし、認められます。自分が正義を感じている時は自分が正しいという気持ちに溺れることができます。また、社会と一体になっている感覚も得ることができます。2章でも紹介しましたが、不安な人はそれを埋めるために、何が正解で何が間違っているかはどうでも良いので、わかりやすい正義というものに飛びつきやすいのです。
また、今の世の中は多様性を重んじようとしています。多様性が進むと今まで自分が信じてきたことが裏切られることが増えます。すると、それに反発して批判の声が高まるのです。その際にも正義感が使用されます。
逆に正義を振りかざされた人はどう感じるのでしょう。正義とはわかりやすいため、主張されると反論が難しくなります。正義中毒の人と関わることがめんどくさくなるため、こちらからは反発しなくなります。納得いかなく、マイナスの感情を溜め込んでしまうので、具合が悪くなったり、別の標的に正義を振りかざして怒りをぶつけてしまうという悪循環が生まれてしまいます。
ここであなたの正義中毒度チェックがありましたので、チェックしてみました。
慢性中毒度:3個 軽度の慢性正義中毒
急性中毒度:5個 中程度の急性正義中毒
4章 正義感の手放し方
正義を手放してしまったら、正しく生きられないような気がしますが、ある種の正義感は手放してしまった方が良いです。それはビッグクエスチョンに当てはまらないことは少し緩めてみましょう。正義感が生まれる理由は個人のコアビリーフによるものでした。そのコアビリーフがビッグクエスチョンに当てはまらない不毛なコアビリーフだったら、手放してみましょう。
不毛なコアビリーフの例
・正しい人が幸せになる
・落ち度がなければ悪いことは起きない
・悪いことをしたら罰せられなければならない
・勧善懲悪
・努力は報われる
・倫理的、道徳的でなければいけない
・人には親切にするもの
・素直でいること
上記のことが誤っているということではありません。状況に応じてコアビリーフを緩めることもできるということです。緩めることによって寛容な気持ちを持つことができるので、正義中毒に陥ることを防ぐことができます。
実際の正義感の手放し方は以下の通りです。
以下のように分類できれば、自分の行動の判断基準になります。
①関わること/関わらないこと、できること/できないことを分ける
②人、物事に対する許容度を上げる
③自分にとって本当に大切なものを見つける
①関わること/関わらないこと、できること/できないことを分ける
正義感を振りかざしたくなった時、一度考えてみましょう。果たして関わるべきかどうか、できるかどうか、と。自分の人生にとって関わることであったら、行動しても良いでしょう。しかし、自分に関わらないのに無理に関わりに行っても何も意味がありません。また、自分にできることであれば、関わる選択肢もありでしょう。しかし、自分でどうしようもできない、変えられないことに関しては放っておくこともありでしょう。
分類すると以下の通りになります。
・関わりたくて、関わる必要があること:関わった方が良いことです。
・関わりたいけど、関わる必要がないこと:関わるかどうか考えた方が良いです。必要のないことに労力・時間をかけても良いか考えてみましょう。
・関わりたくないけど、関わる必要があること:関わった方が良い可能性が高いです。ただし、望んでいないので、中途半端になってしまう可能性も高いです。
・関わりたくもないし、関わる必要もないこと:間違いなく関わらなくて良いことです。
できるかできないかの判断も魔法が使えないと思うことです。自分の思うように相手、周りが変わることはありません。できることとできないことを素早く判断し、できないとわかった、すぐに切り替えましょう。
②人、物事に対する許容度を上げる
正義感の強い人は許容度が低い傾向にあります。合格点の基準が高く、100点か0点かで物事を判断しがちです。世の中は正解、不正解のみではありません。合格から不合格まではグラデーションのようになっていることが多いのです。許容度が高い人はその合否判定の基準が曖昧になっているので、多くのことを許すことができます。許容度が低いとマイナス感情・状態が大きくなってしまい、さらに許容度を下げる要因にもなってしまいます。
③自分にとって本当に大切なものを見つける
これは他人に振り回されないようにすることです。現在は情報が多くあるせいで、自分の基準、価値観が周りに影響されてしまいます。社会が、周りがやっているから正しい、少数派は間違っていると勘違いしてしまうのです。そこで、自分の大切なものを再確認してみましょう。見直していくうちに、これは誰かから大切だと思い込まされたもの等が出てくるはずです。ブランドものや学歴、年収等も社会の基準から影響されていることがあるかもしれません。自分にとって大切なものを見分ける方法として、ある質問を自分に問いかけてみます。「一人で無人島に行くとして、それでもそれを持っていたいか?」です。その時に持っていたくないと判断されたものは、周りからの目を気にして持っていたものを判断できます。ものを持っていることがステータスだと考えている人はそれがないと周囲に認められていないと感じるからです。自分には価値がないと思っているので、それ持っていないと不安で仕方がないのです。あなたにとって大切なものは何でしょうか。誰からも評価されなくても、自分だけがその価値を大切にできるというものが増えると、人の評価、社会の正しさに振り回されなくなります。
正義感から怒りに繋がる
どうもミトコンドリオンです。
私は正しい
その正義感が怒りにつながる
安藤俊介(あんどう しゅんすけ)
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。アンガーマネジメントコンサルタント。怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の日本の第一人者。アンガーマネジメントの理論、技術をアメリカから導入し、教育現場から企業まで幅広く講演、企業研修、セミナー、コーチングなどを行っている。ナショナルアンガーマネジメント協会では15名しか選ばれていない最高ランクのトレーニングプロフェッショナルにアジア人としてただ一人選ばれている。主な著書に『アンガーマネジメント入門』、『あなたの周りの怒っている人図鑑』等がある。著作はアメリカ、中国、台湾、韓国、タイ、ベトナムでも翻訳され累計65万部を超える。
1章 正義感が強い人
怒っている人には何かしらの正義があります。自粛警察、マスク警察、○○警察なども正義感から過敏に反応している方が多い印象です。怒りという感情は別名、防衛感情とも呼ばれており、何かを守るためにある感情です。本来、動物は危機に面した際、闘争と逃避を選びます。戦うことを選んだ場合、それが怒りのように現れるのです。つまり、正義感の強い人は守るものが多く、それを守るために闘いを選んだ結果、怒りという感情を出しているのです。
怒りが生まれるメカニズムとして、怒りのスイッチが入る瞬間は自分が信じている「~するべき」を裏切られた時です。コロナ禍で自粛するべきと思っている人が、自粛していない人たちを見ると怒りのスイッチが入ってしまいます。また、怒りを大きくする要因として、マイナス感情・状態があります。お腹が減っていたり、疲れていたり、ストレスを感じていると怒りは大きくなってしまいます。よって、怒りのスイッチを入れない、大きくしないためにも、「~するべき」が裏切られる回数を減らす、マイナス感情・状態を小さくすることが挙げられます。
正義と言っても、それは人それぞれ、状況によって異なります。つまり玉虫色をしているのです。よく例に挙げられるトロッコ問題がそれにあたります。1人を救うのか、5人を救うのか、大事な人を救うのかなど、人それぞれで選択は変わってきます。このことからも正義は人それぞれであり、玉虫色をしているのです。
ウルトラマンのような正義の味方が地球を守ってくるシーンにおいても、ウルトラマンと怪獣が戦いの最中に街を破壊してしまった場合、その街に住んでいない人にとっては、地球を救ってくれたウルトラマンは正義となりますが、街に住んでいて、家が壊された人はウルトラマンが絶対正義とは思えない場合もあるからです。
2章 正義感は心の闇から生まれる
正義は絶対正しいと信じて私たちは生活しています。正義は社会には必要ですし、正義がないと秩序がない社会になってしまいます。ただ、正義からくる怒りがどこまで過激でも良いというわけではありません。その怒りと行動が周りの人に共感してもらえるのか、その正義は合っているのか確認する必要があります。自分の思い込みでその怒りはただの私憤であり、公憤でない可能性があるのです。
ここで、私憤と公憤の判断を謝らないための基準があります。
それはアンガーマネジメントでは「ビッグクエスチョン」と言われるものです。
ビッグクエスチョン:自分にとって周りの人にとって長い目で見た時に健康的か?
つまり①自分にとって②周りの人にとって③長い目で見た時に④健康的か の4つの視点で判断することが必要です。
①自分にとって
それをすることで自分にどのようなプラスを生み出すのか考えてみましょう。ただ気に食わないから、イライラしていて憂さ晴らしをしたいからという理由でしたら、それはただの私憤です。
②周りの人にとって
その行動をすることで周りの人に迷惑をかけていないか、不愉快を思いをさせていないか考えてみましょう。大声で注意したりもよく考えてみてください。また、あなたが行動することで家族や友人、知人への影響も考えてみましょう。
③長い目で見た時に
怒っている瞬間はその正義が正しいと思い行動していると思いますが、その時に少し考えてみるのです。冷静になった後、何年か経った後、その行動が世間的にも正しかったと思える行動なのか。余計なことだったと思うのではないかと。もしかしたら、その怒りの行動に対して、後悔する日がくるかもしれません。
④健康的か
例えば、コロナ禍だと言って県外ナンバーの車に張り紙を貼るという行為は正しいのでしょうか。そんな権利は私たちにはありません。器物破損と言われるかもしれません。こうした怒りにまかした行動は心身ともに疲れさせることになります。
怒りは「~するべき」を裏切られた場合に発生すると言いましたが、その「べき」はどこからくるのでしょうか。それは価値観=コアビリーフというものから生まれます。今まで生きてきた中で作られたものになります。ある出来事に遭った場合、人は自分のコアビリーフと照らし合わせ、その出来事が正しいのか間違っているのか判断し、正義を振りかざすのです。
コアビリーフは生きていく中で学習や経験を通じて作られるため、人それぞれです。親の教育、しつけの影響が強く反映されています。また、成長していくと、学校の先生や友人の考え方にも触れることでコアビリーフは変化していきます。このコアビリーフが無意識のうちに働くため、同じ出来事でも人によって怒りの有無、度合いが異なってくるのです。
また、心の闇が解決できていない人は起こりやすい傾向にあります。それは、常にもやもやしており、解決方法がわからないため、とりあえず、その隙間を埋めるために、正義を見つけては怒るという行為に移ります。「正義のため」と思うことで、なんとか心の平穏を保とうとするのです。
これはどこにも居場所がない、自分は報われていないという思い込みが強い人が陥りやすい傾向にあります。つまり、孤独な人が多い印象です。しかし、どんなに怒っても、根本の自分の問題は解決されないため、永遠に怒ることになってしまいます。
ここで面白いことなのですが、人は正論を嫌う傾向にあります。皆さんも思い当たる節があるのではないでしょうか。いつも正論を言っている人は近付きにくく、避けてしまいたくなります。人は常に正しい、合理的な判断を求めていません。優しさを優先したり、感情を持っているからです。つまり、人が求めているのは理屈ではなく、共感なのです。正論を言う人は自分を認めて欲しい、受け入れて欲しいと思っているのですが、それは自分勝手であり、自分のことしか考えていないため、相手から避けられ、受け入れてもらえないのです。
お葬式の後にもやることはたくさんある
どうもミトコンドリオンです。
マンガでわかる「実家のたたみ方」
宮島葉子(みやじま ようこ)
サスペンスや家族ものコミック、マンガでわかる実用書など様々なジャンルを多彩に描いている。
白沢ふかみ(しらさわ ふかみ)
学生時代にデビュー。さまざまな漫画家のアシスタントを経て「mimi」にて再デビュー。女性の心理をシニカルに描く作品で定評がある。
アドバイザー
仙田智一(宝性寺越谷別院・住職)
お寺を上手に活用しよう
葬儀だけでは終わらない
葬儀が終わってもまだまだやらなければならないことは多いです。
四十九日はどうすればよいか、位牌の準備は誰に頼めばよいか、納骨はどうしたら良いか、墓碑銘はどうしたら良いかなど悩みは尽きません。アフタフォローもしてくれる葬儀社もありますが、すべてお任せしていると葬儀社のペースでどんどん話が進んでしまいます。周囲の人やお寺に相談するのも一つの手です。
また、各自治体のホームページには「死亡後に必要な届け出や手続きの一覧」といったものもありますので、参考にするのも良いでしょう。
自分の最期も考えてみる
家族、特に両親の最期に自分が動かなければいけないと思い、いろいろと調べることは重要だということはわかっていただけたと思いますが、ふと、これは「自分のため」にもなると気づいた方はいるのではないでしょうか。自分が死亡したときに、残された家族、親戚、ご近所さんが慌てないように、自分の最期を考えて、準備するきっかけになったと思います。また、最期を考えることで人生を見つめなおす良い機会にもなります。
お墓には墓地管理費が必要になります。
跡継ぎがいないお墓の場合は墓じまいする必要があります。
そうする場合、その後の人はどこのお墓に入るのか。そのために永代供養墓があります。
お墓移転の手順
- 菩提寺に相談する。
- 墓じまいする
・墓石を処分し、更地にしてお返しする。
・骨壺を取り出す。
- 施主と菩提寺の押印のある書類を市役所に提出(会葬許可証)※墓地埋葬法に基づく手続き
- 移転先に会葬許可証を提出し、骨壺を納める。
通常の墓じまいの費用は50~100万円くらいです。しかし、石材屋やお寺は檀家を1軒でも逃したくないため、ふっかけてくる場合もあります。過疎化する田舎ならなおさら逃したくないはずです。
お寺には離檀涼を支払う必要がある。相場は3~20万円。
しかし、これは法で定められた料金ではないので、高額請求された場合は支払う義務はない。※家庭裁判所などに相談するケースも多い。
寺院によるが永代供養墓込みで骨壺1つにあたり3~25万円
コロナウイルスと意識の変化
新型コロナの影響
葬儀や法事も大勢が集まる状況になります。そこで、現在ではzoomを利用したオンライン法事や、施主さんの立ち合いがなくても僧侶が法要を営む、代読という形式をとることもあります。
永代供養とは
永代供養とは、字義の通り寺院などが遺骨を管理し、定期的に供養していくというものです。遺骨は一定期間預かった後、大きめのところに合祀するのが一般的です(本書ではロッカーみたいなところでした)。お参りは自由にできますが、合祀後は遺骨の変換が不可能になるので、注意が必要です。初期費用があまりかからず、供養と日常の管理をお寺や霊園に任せているので、最近では永代供養を選択する人が増加しています。
永代供養を行っている霊園や納骨堂には運営会社とは別に、必ず事業主体になる宗教法人があります。どのように供養してくれるのか疑問がある場合は、運営会社ではなく、直接宗教法人に問い合わせましょう。この時、たらいまわしにされるようならそこはあまりおすすめできません。
お葬式の段取り
どうもミトコンドリオンです。
マンガでわかる「実家のたたみ方」
宮島葉子(みやじま ようこ)
サスペンスや家族ものコミック、マンガでわかる実用書など様々なジャンルを多彩に描いている。
白沢ふかみ(しらさわ ふかみ)
学生時代にデビュー。さまざまな漫画家のアシスタントを経て「mimi」にて再デビュー。女性の心理をシニカルに描く作品で定評がある。
アドバイザー
仙田智一(宝性寺越谷別院・住職)
父親を亡くした2人の50代女性のお話です。それぞれのケースで話は進んでいき、お葬式から実家をたたむまで様々な出来事が起きます。
多くの方が人はいつ死ぬか分からないと思っていると思いますが、自分が死んだ後のお葬式や家族のことを考えている、準備している人は少ないと思います。
今まで、お葬式や家のことは祖父や父が段取りしているので、特に関心を持っていませんでした。しかし、一昨年、祖母が亡くなった時、父がお葬式の段取りをしているのを見て、少し関わる機会がありました。父も初めてだったので、どのようにしたら良いか分からず、親戚やお寺の住職、葬儀会社の方にいろいろ聞いていたのを覚えています。しかも、いろいろとやることが多く、自分の母親が亡くなったのに、悲しむ暇がなかったように私の目には移りました。(私や私の母、兄弟は祖母が亡くなったことを悲しんでいましたが、父はそれどころではない感じでバタバタしていたからです)
そこで、順番で行けば、いつか私も父や母のお葬式を段取りすると思ったので、知っておこうと思いました。また、実家についても、そのままにしておくことはできないと思っているので、「たたみ方」も知っておこうと思いました。知っていて損はないはずです。突然来て、あたふたして、なあなあで終わってしまうより、しっかりと自分が納得できるように見送ることができたらいいなと思っています。
今回紹介する項目は2人のお話というよりか、お葬式や家の手続き等についての備忘録になります。
葬儀のスケジュール
納棺の儀⇒通夜⇒告別式⇒大葬⇒初七日法要⇒納骨
葬儀社の選び方
自分の目で見る
まず最初にやることは葬儀会社選びです、葬儀会社に依頼すれば、遺体の搬送から葬儀、火葬まで一貫して対応してくれます。会社によって、葬儀の善し悪しが決まるので、思った葬儀と違うと思う時もあります。亡くなってから検討する時間は長くありませんが、実際に葬儀を担当する業者とコミュニケーションをとることが大事です。
葬儀の傾向と価格
最近は高齢社会と人付き合いの希薄化が要因で、近親者のみで行う家族層が増えてきています。そればかりか葬儀は行わず、病院から葬儀社の安置室で一晩過ごし(法律によって死後24時間以内は火葬できないため)、そのまま火葬場へ直行して荼毘(だび)にふす直葬も多いそうです。また、すべての儀式を1日で済ませてしまう1日葬も増加傾向にあります。少人数で、通夜を省略して、告別式のみで、荼毘にふすという形式の葬儀です。
葬儀費用について、会葬者50名程度だと総額で150万円くらい(寺院などへの布施も含む)。1日葬であれば会葬者30名で総額120万円(寺院などへの布施も含む)。
遺言の記載を確認することを「検認」という。これには1ヶ月程度かかる。
家庭裁判所での「検認手続き」に必要な書類は「家事審判申立書」「相続人等目録」。
その他に
- 遺言状
- 申立人の戸籍謄本
- 相続人全員の戸籍謄本
- 受遺者全員の戸籍謄本
- 遺言者の出生から死亡までの戸籍謄本
申し立ての費用として収入印紙800円、連絡用郵便切手
申請者は同じ戸籍の人か直系の親族(親、子、孫)そうでない親族は理由を詳しく書く必要があります。免許証、保険証などの身分証は2つ用意します。
出生から死亡までの戸籍謄本は1通ではありません。死亡が記された現在の戸籍、平成改製原戸籍(電子化以前の戸籍)、除籍謄本(婚姻等による)、改製原戸籍(出生時)など。
自分の残しておく遺言書ではなく、「公正証書遺言」を作っておくと検認もいらないため、亡くなってすぐに開けられる。
公正証書遺言のメリット
・遺言の原本が公証役場に保存されるので紛失、書き換えの心配がない
・交流のない相続人に知らせる必要がない
・すぐに遺産分けができるので葬儀代や生活費に困ることは無い
相続による口座の名義変更
- 遺言書及び検認の証明書
- 執行者と受遺者の印鑑証明
- 通帳、届出印
遺言書がない場合、他に相続人全員の戸籍謄本、遺産分割協議書、亡くなった方の出生から死亡までの戸籍謄本などがいる場合もあります。
両親が亡くなる前に考えておきたいこと
墓地から考える
墓地や戒名、お坊さんへの依頼など葬儀には決めておかなければならないことがたくさんあります。よって、生前から個人の希望を聞いて準備しておけば、臨終後の負担はかなり減らせると思います。お墓に納骨するのか、散骨してほしいのか、霊園に埋葬してほしいのか等、あらかじめ両親や親族の希望を取りまとめておくことで慌てずに済むはずです。
戒名について
戒名とは仏の弟子になった証としていただくお名前のことです。宗派によって解釈は異なりますし、埋葬する場合も宗派が異なると埋葬できなかったりするので、事前に話し合っておくことがやはり重要です。
互助会などに入っているか確認
臨終直後はいろいろとあわただしくなるため、葬儀会社選びやプラン選びが病院や業者の言いなりになってしまうことが多いです。言いなりになることで故人の希望や、家族の意向とは全く異なる儀式になってしまいます。また、費用もそれなりに必要になります。互助会や葬儀社の会員になっているのかなどを事前に把握しておくことをお勧めします。
実家の遺品整理
全てがごみとして廃棄する必要はありません。
リサイクルショップに買い取ってもらえたり、アンティーク雑貨として引き取ってもらえる場合もあります。貴金属も金属買い取り業者で買い取ってもらえる可能性もあります。また、手間はかかりますが、自分たちでネットオークションに出品することもできます。
神棚や仏壇も撤去する必要がありますが、これについてはお祓いしてもらうことで大丈夫です。その後の神棚等はゴミに出しても大丈夫のようです。
資格を取得してからの行動
おじさんは地味な資格で稼いでく。
佐藤敦規(さとう あつのり)
社会保険労務士。中央大学文学部卒。新卒で就職活動に失敗。印刷業界などを中心に転職を繰り返す。窓際族同然の扱いに嫌気がさし、50歳目前で社会保険労務士試験に挑戦し合格。三井住友海上あいおい生命保険を経て、現在では社会保険労務士として活動。企業を相手に、就業規則や賃金テーブルの作成、助成金の申請などの相談を受けている。資格取得によって収入が200万円アップするとともに、クライアントの役に立っていることを実感し、充実した生活を手に入れた。お金の知識を活かして、セミナー活動や、「週刊現代」「マネー現代」「THE21」などの週刊誌やWebメディアの記事も執筆している。
第5章
自分を変える、「行動力」を手に入れる
試験に合格した後の行動について
①初心者だからこそ「実務から入る」
今すぐ仕事を始めるのは自信がないから、もう少し勉強しようというのではなく、実務に就くことをお勧めされています。はじめならお客さんが少ないため、時間をかけることもできますし、先輩に質問することもできます。仕事をしながらでも知識を増やしながら続けることはできます。
②副業をするなら「ライター・講師業」がおすすめ
実務に就くための転職や独立はリスクがあると考える方は副業としてその知識を活かせるライターや講師業がおすすめです。
③「ニッチ業務」を狙う
社労士と行政書士は担当する業務範囲が広い士業です。範囲が広いため、自分の得意な業務や、人があまりやらない業務をあえて専門にしてアピールすることです。
④「自分勝手な価格表」をつくる
仕事の依頼が来てから価格を決めるのではなく、あらかじめ価格表を作成しておくと速やかに対応できるようになります。
⑤「目標収入」を設定する
上記の価格表にも関連しますが、目標金額を設定することで、それにあった件数、価格表の作成に繋がります。
⑥「2種類のお金」の話題に興味を持つ
ひとつは助成金や補助金などの会社の「業務」に関するお金。もうひとつはキャッシュフローや財務諸表といった会社の「財務」に関するお金。社労士として働いていると資金繰りなどお金に関する相談も出てくるでしょう。そんな時のためにもある程度の知識を身につけることは必要です。
⑦「知識の仕入れ」にお金をケチらない
書類作成のスキル等なら実務をこなすことで身につきますが、新しい制度等の情報については調べないと知ることはできません。インターネットで調べるのも良いですが、わかりにくい場合もあります。そんな時は書籍を購入したり、セミナーに参加したりと自分の知識をアップデートすることに積極的にお金を払いましょう。そのお金は今後の投資と考えるのです。ただし、初心者を狙っているセミナー等もあるのでご注意ください。
第6章
誰にもひるまない、「営業力」を手に入れる
第7章
自分らしくいるための、「生きる力」を手に入れる
この章ではせっかく取得した資格でも行動に移さないと稼げません。資格だけとって満足しているだけでは何も変わらないのです。依頼された仕事は全て受けたり、地雷案件であっても自分を成長させるきっかけと考えてどんどん行動していきましょう。稼ぐということは時間単価を考えたり、安価で仕事を受けないなど自分らしく仕事をするマインドが必要です。
おわりに
資格は人生の敗者復活戦と本書では表現しています。
現状、仕事をしていても成果が上がらなかったり、同期が昇進したりと残念なおじさんだと感じている人にとって「資格」は救ってくれます。
本書で紹介している資格は決して簡単に合格、取得できる資格ではありません。しかし、努力すればした分だけ報われる仕事に就くことができます。新卒で希望する職場に入れた人は素晴らしい人です。しかし、入社した会社で思うように才能を発揮できない人もいるでしょう。資格試験はそうした人に門戸が開かれた敗者復活戦なのです。現状に納得していなければ、その敗者復活戦に挑戦してみてはいかがでしょうか。
おすすめの資格とその業務
おじさんは地味な資格で稼いでく。
佐藤敦規(さとう あつのり)
社会保険労務士。中央大学文学部卒。新卒で就職活動に失敗。印刷業界などを中心に転職を繰り返す。窓際族同然の扱いに嫌気がさし、50歳目前で社会保険労務士試験に挑戦し合格。三井住友海上あいおい生命保険を経て、現在では社会保険労務士として活動。企業を相手に、就業規則や賃金テーブルの作成、助成金の申請などの相談を受けている。資格取得によって収入が200万円アップするとともに、クライアントの役に立っていることを実感し、充実した生活を手に入れた。お金の知識を活かして、セミナー活動や、「週刊現代」「マネー現代」「THE21」などの週刊誌やWebメディアの記事も執筆している。
第2章
知っておきたい、資格のリアル
この章では具体的におすすめの資格を紹介しています。
独立開業できる資格は以下となります。
社会保険労務士法に基づく国家資格。企業と顧問契約を結ぶことにより、定期収入が得られる。コロナ騒動で動きが止まってはいるが、働き方改革や外国人労働者など企業が抱える問題の相談役として期待が高まっている。難易度:難しい 学習必要時間:約1000時間
・行政書士
行政書士法に基づく国家資格。役所に対して行うあらゆる手続きの専門家。許認可の代行や、外国人労働者の在留資格取得や相続の相談などの需要も高まっている。年齢、学歴、職歴、国籍関係なく、誰でも受験できるのが魅力的。難易度:難しい 学習必要時間:約700時間
土地家屋調査士法に基づく国家資格。野外で仕事をするため人気が低く、競争率が低い。資格取得者の高齢化が進み人材不足のため、50代でも体力があればおすすめ。
また、業務において有資格者が必要となる資格は以下となります。
・宅地建物取引士
宅地建物取引士法に基づく国家資格。不動産業界では、従業員の5人に1人以上の割合で宅地建物取引士(宅建士)を置くことが、法律で義務付けられている。見つからなかったら最悪の場合、事業を廃止しなければならない。難易度:まだ易しい 学習必要時間:約400時間
建設業法第27条に基づく国家資格。建設業には「施工管理技士」と呼ばれる資格が6種類ある。すべて1級と2級に分かれており、資格の有無でできる仕事とできない仕事が存在する。
社会福祉士及び介護福祉士法に基づく国家資格。賃金が高くない介護業界だが、この資格を取得することで昇給が見込める。
社会福祉士及び介護福祉士法に基づく国家資格。福祉系の大学を卒業していない場合は、介護現場での経験がないと受験できない。高齢化に向けてニーズは確実にある。
・医薬品登録販売者
医薬品、医薬機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律に基づく、都道府県が試験を行う国家資格。薬剤師が不在でも一般医薬品販売ができる専門家として、薬局やドラッグストアからも注目されている。働きやすさから、女性にはおすすめ。
・衛生管理者
労働者の健康障害や労働災害を防止するために、労働安全衛生法で定められた国家資格。社員50名以上の会社では必要とされる。社内での昇進・昇給にもつながる。
消防法に基づく危険物を取扱ったり、その取扱いに立ち会うために必要となる日本の国家資格。危険物を扱うところでは必須の資格なので日本全国で安定的な需要はある。転職には有効。
・情報セキュリティマネジメント試験
情報処理の促進に関する法律第29条第1項の規定に基づく国家資格のひとつ。中年にとってIT関係の資格の取得は難易度が高いが、この資格なら取れる可能性がある。テレワークの実施にあたって情報管理を課題とする中小企業が増えているので、転職の武器になる。
電気工事士法に基づく国家資格。電気工事の作業に従事するために必要な、電気工作物の工事に関する専門的な知識と技能を有する者に与えられる。転職に有利。
・ボイラー技師
労働安全衛生法に基づく国家資格のひとつ。メンテナンス業をはじめとして様々な業界で需要のある資格。受験に際して、実務経験が必要だが講習を受けることにより代用できる。
具体的な仕事内容
おもに企業に代わって雇用保険、健康保険、厚生年金保険といった各種社会保険に関する書類の作成や手続きを行います。また、就業規則の作成や助成金の代行申請なども担当します。
最大の魅力は顧問契約これにより安定した収入が見込める。
実務経験がなくてもやっていける。
中小企業の廃業が目立っているが、逆に若くして起業する人も増えている。そういった人をサポートすることで顧客をふやすことができるかもしれない。
行政関連の手続き業務(許認可や入管関係等)、事業支援(資金調査、契約書等)、市民法務(相続)と多岐にわたります。そのなかでもとくに需要のあるのが許認可の代行業務です。
事業を始める際には行政に様々な書類を提出して許可を得ることが必要です。そんな時に専門家である行政書士に代行してもらいます。需要が見込めますが、単発で終わることも多い傾向です。うまく稼いでいくにはパッケージとして顧問契約を結ぶケースもあります。また、実務スキルがないと稼ぐことはできない業界です。
不動産登記に必要な土地や家屋の測量、調査、図面作成、申請手続きなどを行う専門家です。測量や調査といった同様の業務を行う測量士という専門職がありますが、登記は行えません。不動産登記業務の「表示に関する登記」は土地家屋調査士の独占業務なのです。
不動産の登記は所有者にその申請義務が課せられています。しかし、その手続きは複雑で、一般の人が自力で完了するのは難しいとされています。よって、土地家屋調査士は代行できるので、需要もなくならない資格と考えられます。
注意
お金を払えば取れる資格
独占業務のない資格
独占業務とは~
第3章以降は資格試験に向けての心構えや具体的な勉強方法が紹介されています。
勉強法についてはおすすめがされていますが、その人にあった方法で勉強するのが良いと思いますので、これ以降は特にまとめておりません。
一応、目次を記載しておきます。
第3章
合格に必要な、「継続力」を手に入れる
第4章
実力を超えた、「底力」を手に入れる